SG「第26回チャレンジカップ」の前検が、初日を翌日に控えた11月20日、開催水面のボートレース三国で行われた。地元・福井支部の今垣光太郎はこの日のエンジン抽選で近況4節で優出3回の上昇機を引いたものの、表情はさえなかった。「ダメ。そのまま行ったら良くなかったので整備します」。スタート練習を終えてピットに引き揚げてくるなり、すぐさま整備に取りかかった。
早速の整備は今節にかける意気込みの表れだ。当地でSGが行われるのは8年ぶり4回目。初開催は1995年のメモリアルだった。この大会でSGデビューを果たし、その後の98年、2015年のオーシャンカップにも出場したが、15年の準優勝戦3着が最高成績。それだけに今年は序盤からこの大会に照準を定めてスタート無事故を継続した。「今年のスタートは相当、我慢してきましたよ」と、昨年11月のF以降は勇み足なしだ。そして、10月のSG蒲郡ダービーから本来の踏み込んだスタートをついに“解禁”。その4日目には3カドからコンマ05の豪快まくりを披露した。
今節は自然と気合が入る54歳のベテラン。「年齢的に僕にとっては最後の地元SGになるかもしれない」。今月に入って徳山周年で優出、大村周年では通算2500勝を達成して優出とギアを上げている。選手生活35年の集大成を地元SGで披露し、15度目のグランプリ出場につなげたい。初日は6Rが出番だ。(平田 裕二)