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【巨人】「人間性」が即戦力 門脇誠が努力し続けた自分をほめた激動の1年

スポーツ報知
10月の秋季練習で笑顔を見せる門脇誠(カメラ・相川 和寛)

 日韓対決となった「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」の決勝(19日)は、延長10回タイブレークの末に日本が逆転サヨナラ勝ちし、大会2連覇を果たした。劇的な一打を放ったのは巨人のルーキー・門脇誠内野手(22)だった。

 門脇を初めて取材したのは昨年のドラフト会議直後の2022年10月28日。母校の創価大八王子キャンパスで行われた指名あいさつの時だった。その冒頭、同大の佐藤康弘監督が巨人の水野雄仁スカウト部長に向けて門脇を紹介するように話した一言が今でも忘れられない。

 「野球はどうかわかりませんけど、門脇の人間性は即戦力ですから」

 今シーズン終了直後の10月末、門脇と話す機会があり、その時のことを聞いてみた。「もちろん覚えています。僕は野球の結果よりも人としての行動、気遣いをずっと意識して生活してきた。そこ(人間性)には自信を持っていたけど、そうやって佐藤監督が僕を認めてくれていたと知って本当にうれしかったです」

 人間性を磨くようになったのは創価高で主将を務めるようになってからだという。「特別なことをやっていたとかはない。ただ、高校時代に甲子園を目指す中でチームのために何ができるのかを常に考えて行動してきた。大学生になってその意識がさらに強くなっていって、考えて行動する癖がついた。それが僕自身のレベルアップにつながったし、日々の行動が積み重なって、そこ(人間性)が磨かれていったと思う」

 今季は全試合で1軍に帯同し、シーズン序盤こそ打率2割台前半と苦しんだが、夏場以降に盛り返して2割6分3厘。守備では華麗なプレーでチームを何度も救い、終盤には巨人で10年以上“聖域”となっていたショートのレギュラーポジションをつかみ取った。激動の1年を振り返り、「今思うと学生時代からやってきたことは努力のたまものだったんだと思う。今シーズンが終わったときに高校、大学時代の努力し続けた自分を『俺、よく頑張ってたな』とほめてあげました」と笑った。

 阿部慎之助監督は門脇を来季遊撃で使うことを明言している。新たに背番号5をつけることになり、「出塁率4割、打率3割」と決意。来季2年目を迎える若武者の更なる飛躍に期待したい。(写真部 巨人担当・相川 和寛)

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