巨人の育成、鈴木大和選手(24)が14日、ジャイアンツ球場でこの日打ち上げたファーム秋季練習での収穫を話した。
「一番は盗塁のスタートでいい感覚を得たことです。今まではトップスピードまで早くしようという気持ちでスタートから足を速く動かすイメージだったんですが、(鈴木)尚広コーチから『むしろゆっくり一度少し沈んでから一歩目を強く蹴りだした方が強く蹴れてスピードに乗りやすい』と教えていただきました。その感覚で走ってみたら、タイムも上がりました」
鈴木2軍外野守備走塁コーチの助言が功奏し、さっそく効果が現れた。
今春のキャンプは、育成選手で唯一の1軍スタート。期待された支配下登録とはならなかったが、主戦場となった3軍で多くの実戦経験を積み、3割30盗塁以上を達成した。
「1軍に食い込むには、まずは代走、守備というところのアピールが大事。ウインターリーグに行かせてもらう予定なので、たくさんトライして、自分の武器を作っていきたいと思います」
50メートル5秒79の俊足はチーム随一。3年目の来季をラストチャンスととらえ、オフシーズンも必死に過ごす。