大みそかの第74回NHK紅白歌合戦(後7時20分)の出場歌手発表会見が13日、東京・渋谷のNHKホールで行われ、俳優の大泉洋が初出場することが決まった。
昨年まで3年連続で司会(20年は白組司会、21、22年は紅白司会)を務めてきた大泉が、マイクを持ちかえ、“歌手・大泉洋”として紅白のステージに立つ。
大泉は「このような機会をいただきまして、去年まで司会をさせていただいていましたけど、今年は初出場させていただきます」とあいさつ。「曲を出したのがこないだだったものですから」と恐縮した。
今年の年末年始は故郷の札幌で過ごす予定だったといい「いろいろな準備を白紙に戻して…。やはり紅白に出たいですから。家族が喜んでくれるのか(帰省せず)寂しがるのか分かりませんが。誰よりも紅白を愛している気持ちは負けないつもりでいます。今年は白組のために精いっぱい頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。
同じ北海道出身の先輩・玉置浩二の作曲とプロデュースを受け、10月31日に新曲「あの空に立つ塔のように」を配信リリース。今月2日、ド緊張の中、番組責任者を務めるNHK音楽番組「SONGS 生放送スペシャル ~玉置浩二プロデュース楽曲TV初歌唱~」に歌手として初登場し、生歌唱していた。
同曲は故郷の塔をモチーフに、大泉自ら作詞。若かりし男女に想(おも)をはせたロマンと郷愁を誘うバラードを作り上げた。
過去、司会と歌手の両方で紅白に出場したのは、紅組が美空ひばりさんや水前寺清子、伊東ゆかり、佐良直美、森昌子、和田アキ子ら。白組が坂本九さん、加山雄三、武田鉄矢、堺正章、SMAPの中居正広、嵐らがいる。
例年、歌唱曲の発表は12月に入ってからだが、大泉は「あの空に立つ塔のように」を歌うことは間違いなし。エンターテイナーぶりに注目が集まりそうだ。