◆陸上 ▽東日本実業団対抗駅伝(3日、埼玉県庁~熊谷スポーツ文化公園陸上競技場=7区間、76・9キロ)
ロジスティード(旧・日立物流)は、ルーキートリオが貢献し、3時間42分48秒で3位に食い込んだ。
1区では明大出身の富田峻平が区間2位となる33分33秒で力走。「他チームのメンバーが豪華で、テレビで見ていた人たちと同じ土俵で戦うので、緊張した。攻める姿勢を貫けた」と初々しく話した。
3区を任された日体大出身の藤本珠輝は、従来記録を18秒短縮する47分33秒の区間新記録を樹立。11位で受けたタスキを5位まで押し上げ、上位争いの流れを引き寄せた。「素直にうれしい。順位が後ろだったので、気負うことなく力が出せた。(企業名を背負うことで)責任が違う」と社会人駅伝へ実感を込めた。
順大出身の四釜峻佑は、藤本からタスキを受けて4区を力走。順大の先輩にあたる23年ブダペスト世界陸上5000メートル代表の塩尻和也(富士通)と10秒差の区間2位で駆け抜けた。「藤本がいい流れでもってきてくれた。走りやすくて、それも味方して最大限のパフォーマンスができた。塩尻さんは(夏場の世界大会参戦などで)ここには合わせていないと思うけど、僕はここに合わせていた。まだ差はあると思って練習したい」と謙虚に受け止めた。
チームは今年、日立物流からの社名変更に伴い、ロジスティードとして新たなスタートを切った。若手の活躍で、24年全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)にも期待が膨らむ結果となった。藤本は「日立物流から変わって、認知度も変わると思う。僕らは宣伝してナンボ。結果を残す必要がある」と背筋を伸ばしていた。