山本草太「まさかここまで戻せるとは」 4回転3本成功 故障乗り越えGP初優勝

山本草太(ロイター7)
山本草太(ロイター7)

◆フィギュアスケート ▽グランプリ(GP)シリーズ第2戦・スケートカナダ 最終日(28日、バンクーバー)

 男子は昨季GPファイナル2位でショートプログラム(SP)1位の山本草太(中京大)がフリー3位の168・86点、合計258・42点で、GPシリーズ初優勝を飾った。

 「今回の試合はファイナルにつながる試合ということで、すごく自分にとっても大事な試合になると思っていた。試合中、試合前は不安だったり緊張はあったが、氷に乗ってからは楽しむことができたし、演技中も楽しむことができた。それが今日の結果につながって良かった」と喜びをかみしめた。

 冒頭から4回転サルコー、4回転―3回転の連続トウループ、単発の4回転トウループを次々と決めていった。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の転倒などミスはあったが、「エクソジェネシス交響曲第3番」の世界観を見事に演じ上げた。演技後は何度もうなずいた。

 ジュニア時代にユース五輪金メダル、世界ジュニア銅メダルなど活躍。その後は右足首骨折など、度重なるケガに見舞われた。シニア転向8シーズン目でつかんだ初のGP金メダルとなった。「復帰までのブランクがあったり、復帰してからもそのブランクを取り戻すためにすごく時間がかかった。まさかケガをしてからここまで戻せるとは想像もつかなかった。去年のシーズンをすごく幸せに感じたし、今日の試合も初優勝できてすごくうれしく思う」と口にした。

 ファイナル進出をかけ、GP第4戦の中国杯(11月10~12日)を戦う。「今日の課題を克服して、さらにレベルアップしていきたい」。余韻に浸ったのもつかの間。山本の視線は、早くも前を向いていた。

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