横浜FM、4発快勝 連覇へ残り3戦2差 2戦連発宮市亮「失うものない。勝ち続けないと意味がない」

アンデルソンロペス
アンデルソンロペス

◆明治安田生命J1リーグ▽第31節 横浜FM4―0福岡(28日、ベススタ)

 V2への予感が漂ってきた。昨季王者の2位・横浜FMは敵地で福岡に4―0で快勝。エースのFWアンデルソンロペス(30)が得点ランクトップに並ぶ2発をマークすると、先発に抜てきされたFW植中朝日(21)もチーム3点目を挙げた。総合力を見せつけ、初優勝を目指す首位・神戸と残り3戦で勝ち点2差に肉薄した。神戸は元日本代表FW大迫勇也(33)の今季21点目で追いつき、アウェーで湘南と1―1。最短Vは次々節に持ち越された。

 これが昨季王者の底力だ。横浜FMが波に乗ってきた。前半19、25分にFWアンデルソンロペスの2得点で早々にリード。ブラジル人エースの活躍で折り返すと、後半は一転して出場機会に恵まれてこなかった日本人選手が躍動した。同3分、今季リーグ先発2戦目のFW植中がロングボールに抜け出し、右足で冷静に沈めて勝利を決定づけた。敵地でつかんだ2連勝に「緊張で足が重くなるような試合でゴールを取れたことは自信になる。思い切ったプレーをした結果」と家族らも駆けつけた地元・福岡での一戦に胸を張った。

 21歳の植中はセンターFWが本職だが、前節・札幌戦に続き福岡戦もトップ下に起用。攻撃の組み立てもできる適性を見抜いたマスカット監督(50)は「日々の練習から本当に一生懸命」とたたえた。

 負傷者続出の守備陣はDFエドゥアルドがスタメン復帰して本職のセンターバックが2人そろったものの、左サイドバックは不在のままと厳しい台所事情は変わらない。それでも中盤の選手を配置して補い、6月24日の広島戦(1〇0)以来の完封勝ち。この日、引き分けた首位・神戸と勝ち点2差に迫った。

 3年ぶりの優勝を果たした昨季は残り4試合で王手をかけた。足踏みしたものの、最終節で神戸に勝って逃げ切った。連覇を狙う今季は逆の立場にいる。試合終了間際、途中出場で自身2戦連発となるチーム4点目を決めた宮市は「追われる立場の難しさ、見えないプレッシャーを去年味わった」と首位を走る苦しさを語りつつ、2位として「失うものはない。勝ち続けないと意味がない」と強気な姿勢を貫く。

 大切な一戦で総合力を示した選手たちを「勇敢に戦い、素晴らしいプレーをしてくれた。このエンブレムを胸に最後まで強い気持ちで戦う」と指揮官。19年優勝時は、3位から終盤の7連勝で逆転。自らを信じて走るのみ。神戸の背中は、すぐそこだ。(小口 瑞乃)

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