AKB48の柏木由紀が20日、東京・日本武道館で行われた公演で、グループを卒業を発表した。卒業コンサートは来年3月16日に横浜・ぴあアリーナMMで行われる。AKBとしての活動は4月末まで。グループにとって今年35人目となる卒業発表となった。
ライブ終盤、マイクを握った柏木は、すがすがしい顔で決意を口にした。「AKB48を卒業しようと思います」。会場から驚きの声が上がる中、笑顔で続けた。「そろそろ卒業かなと思ってたメンバーもいたと思うけど、決心がつきました。AKBでいられる毎日が楽しくて、ずいぶん長いこといて甘えててしまった。先輩後輩も卒業する子が多くて、不安だなと思っていた」
それでも頼れる後輩の存在に背中を押されたようで、「後輩たちはチームメイトと呼べる存在になっている。これからのAKBを引っ張って行ってほしい。思う存分、AKBをつくってほしい。AKB人生の残り半年間を楽しみたいです。いまのAKBが一番大好きです」。最後はどうしても涙を抑えられなかった。
前田敦子、板野友美ら、48グループの黄金期を築いた1991年生まれの“91年組”は、昨年9月にSKE48の須田亜香里が卒業し、現役では柏木だけだったが、今回の発表でレジェンドたちが全員卒業となる。
柏木は2006年にAKB48の第3期オーディションに合格し、07年に公演デビューした。09年からは、TBS系の情報番組「ひるおび!」の気象情報コーナー担当。派生ユニット「フレンチ・キス」のメンバーでも人気を集めた。13年には歌手としてソロデビュー。15年に楽曲「Green Flash」で小嶋陽菜と共に初センターを務めた。
◆柏木由紀(かしわぎ・ゆき)1991年7月15日、鹿児島県生まれ。32歳。愛称は「ゆきりん」。2007年4月に3期生としてAKB48加入。13年2月に「ショートケーキ」でソロデビュー。NMB48やNGT48との兼任をへて、19年5月以降はAKB48グループ最年長メンバーに。趣味は音楽鑑賞。身長165センチ。血液型B。