猿之助被告に懲役3年求刑、検察側冒頭陳述で「母親が『あなただけを逝かせるわけにはいかない』と…」

初公判を終え東京地裁を出る市川猿之助被告を乗せたとみられる車(カメラ・中島 傑)
初公判を終え東京地裁を出る市川猿之助被告を乗せたとみられる車(カメラ・中島 傑)

 両親の自殺を手助けしたとして、自殺ほう助罪に問われている歌舞伎俳優・市川猿之助(本名・喜熨斗=きのし=孝彦)被告の初公判が20日、東京地裁(安永健次裁判官)で行われた。猿之助被告は起訴内容を認め、検察は懲役3年を求刑して即日結審した。弁護側は執行猶予付の判決を求めた。判決言い渡しは11月17日。

 初公判は午後1時30分に始まり、猿之助被告は髪を短く整え、濃紺のネクタイとスーツ姿で出廷した。裁判長から職業を聞かれると「歌舞伎俳優です」と答え、起訴内容については「間違いありません」と認めた。

 起訴状によると、東京都目黒区の自宅で5月17日、自殺を手助けするために、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎(本名喜熨斗弘之)さんと、母に熨斗延子さんに向精神薬を服用させ、同日から翌18日にかけて死亡させたとしている。事件発覚当日には週刊誌「女性セブン」でハラスメント疑惑を報じられていた。

 検察側は冒頭陳述で、猿之助被告が週刊誌で報じられる内容を受けて「両親に『死ぬしかない』と伝えたところ、母親から『あなただけを逝かせるわけにはいかない。一緒についていく』と言われ、父親と3人で自殺することになった」などと事件の経緯を明かした。

 猿之助被告は、被告人質問では声を詰まらせながら終始小声で応じた。今後について「できることなら歌舞伎に関わりたい」とした。

 地裁によると、傍聴席22席に対し、1033人の希望者が傍聴券を求めて集まり、倍率は約47倍だった。

 ◆厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口

 ▼いのちの電話 0570・783・556(午前10時~午後10時)、0120・783・556(午後4時~同9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)

 ▼こころの健康相談統一ダイヤル 0570・064・556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)

 ▼よりそいホットライン 0120・279・338(24時間対応)

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