ツインズが敗れ前田健太投手の8年契約が満了 「自信になったし、僕にとって充実した1年」来年も挑戦は続く

スポーツ報知
前田健太(ロイター)

◆米大リーグ 地区シリーズ ツインズ2―3アストロズ(11日・ミネアポリス=ターゲット・フィールド)

 ツインズが11日(日本時間12日)、アストロズとの地区シリーズ第4戦に2―3で敗れ1勝3敗で敗退した。ブルペンで救援待機した前田健太投手(35)は登板機会がなく、ポストシーズンは2試合に登板し、計4回を投げ6安打3失点。試合後メディアに対応し、メジャー8年目のシーズンを総括した。

 ツインズのリーグ優勝決定シリーズの道が絶たれ、前田のメジャー8年も終了した。「凄くいいチームだったし、勝ち進むチャンスがあったと思うので、ここで負けてしまったことは悔しい」。前日2イニングを投げた前田に、ブルペンの電話は鳴らなかった。1点を追う9回裏、最後の打者ケプラーが三振に倒れて試合終了。2016年からドジャースと交わした長期契約が満了した瞬間でもあった。

 「長かったようで短かったような気もします。充実した8年でした。契約を全うできたことは少し誇りに思う」と、しみじみ語った。年俸を抑え、多額の出来高が盛り込まれた契約形態は、球団の思惑でシーズン途中に救援に配置転換されるなど不利な側面もあり、選手会が問題にした程。だが、前田の口から、恨みつらみが出たことはない。

 ドジャース、ツインズの2球団で計6度の地区優勝、2度のリーグ優勝に貢献した。ツインズに移籍した2020年には、サイ・ヤング賞投票で2位にランクイン。翌年は開幕投手を任され、エースに君臨。チームのために腕を振り続けた8年間。インターナル・ブレイス(人工靭帯)によるハイブリット式の右肘靭帯手術で全休した昨年から、マウンドに戻った今季、6月23日のタイガース戦で678日ぶり復活白星を挙げるなど6勝8敗。9月19日のレッズ戦では、登板3連勝でチームの中地区優勝に貢献し、ポストシーズンでも救援投手として2試合に登板した。

 「人生で初めて手術して、今年は、FAになる大事な1年と考え過ぎた部分もあった。春先は投げる度に張ったり、難しかったが、IL(負傷者リスト)から戻ってからは、自分の思い通りの球が投げられるようになって、イニングも球数も投げられるようになった。肘の痛みや不安がなくなって、自信になったし、僕にとって充実した1年になりました」

 33歳で右肘にメスを入れたのも、目標に掲げる日米通算200勝を見据えてのこと。メジャー通算65勝目を挙げ、広島時代の97勝と併せ、日米通算162勝。大きな目標を掲げ、人生初のFA市場に出る。昨年シーズン中に代理人をワッサーマン社から、ボラス・コーポレーションに替え、新たな野球人生を目指す体制を整えた。

 「希望はないです。僕たちはオファーして頂かないと、プレー出来ない。強いて言えば、先発として必要としてくれるところがあれば。来年どこでプレーするか分からないけれど、自分を高められるようなオフを過ごし、また成長できるように頑張りたい」

 8年の区切りを迎えたが、まだ、夢の途中。前田の挑戦は続く。

 

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