TBSが社内調査「芸能界って、そういうところ。ジャニー氏のセクハラもスペシャルなものとは感じなかった」の声も

スポーツ報知
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 故ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡り、TBSは同局とジャニーズ事務所との関係についての社内調査を行い、7日放送のニュース番組「報道特集」(土曜・午後5時半)で調査結果を報じた。

 同番組では「検証 ジャニーズ事務所とTBS」と題し、報道局、制作局、事務所との窓口になった編成局の社員や元社員80人以上に取材。膳場貴子キャスターは特集の冒頭「TBSはジャニー喜多川氏の性加害について、イギリスBBCが報じた後の今年4月まで報じてこなかったわけですが、その背景には何があったのでしょうか?」とまず話した。

 ドラマやバラエティー番組を制作する制作現場やジャニーズとの窓口となる編成部の経験者60人への調査では「ジャニー氏の性加害を知っていたか?」という質問に「同性愛者であるといううわさは聞いていたが、所属タレントに一方的に性加害をしていたというのは一切、聞いたことがなかった」との回答があった。

 制作経験のある元役員は「(週刊)文春の記事を読んだことはあるが、芸能界のスキャンダルという認識でゴシップとして捉えていた」と答えた。同じ番組では、多くの社員の認識が「ジャニー氏が同性愛者で少年が好きと言ううわさはあったが、性加害とは思わなかった」というものだったとした。

 一方で制作関係者の中には「ジャニーズ事務所のタレントと食事に行った時に『合宿所をとにかく早く出たかった』と言っていたので、合宿所で何かあるんだなとは感じた」や「15年以上前にタレントや事務所関係者から『ジャニー氏が寝床に入ってきた』『ベルトを何本も巻いて寝た』と笑いながら言うのを聞いた」、「学生時代の知人がジュニアとして事務所に入って『あのうわさ、マジだよ』と話していた」、「『ジャニーさんに携帯電話の番号を教えたくない』と言っている男の子がいて、ちょっとおかしいなと思った記憶がある。しかし、男の子にそのことを聞くのはセクハラだったし、触れられたくない部分ではないかということもあって聞けなかった」などの証言があった。

 これらの話を深刻に受け止めなかった理由として、複数の制作関係者が「数多くのジャニーズのタレントと付き合っている中で、みんなジャニー氏のことが好きだった。デビューすると、ジャニー氏のもとを離れるが、その後、10年、20年経つ人が『恩があるでなく、人としてジャニー氏が好きだ』と言っていた。だから、性加害の話を聞いた時に『まさか』としか感じなかった」や「コンサートでたくさんのジュニアがバックヤードのレッスン場にいるのを見た。ハンバーグやカレーなんかがたくさんあって、とても楽しそうで、そこにジャニー氏もいた。ネガティブな空気はまるでない。こうやって子どもたちの様子を眺めながら、スター性を見極めているんだろうなと思っていた。いつも楽しそうで性加害があったとは思えなかった」、「どこまでいってもうわさだったが、いたずらという認識だったし、いたずらレベルだと思いたかった。ジャニーズのタレントたちは素晴らしい。熱心だし、礼儀正しい。さすがジャニー氏はいい育て方をすると思っていた。その素晴らしさの陰で見えていなかった面があるし、性加害の件については思考を止めていたという面もある」、「ジャニーズ事務所以外でも事務所兼社長の自宅などからタレントを通わせるケースがあると聞いていたので、合宿生活にも違和感がなく、こうやって仲間意識を育てていくんだなと思っていた」、「他の事務所でもセクハラの話はまあまああると聞いていたので、芸能界って、そういうところ。ジャニー氏のセクハラもスペシャルなものとは感じなかった」などと証言した。

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