TBS、ジャニー喜多川氏の性加害認めた最高裁決定報じなかったのは「芸能ネタと位置づけてしまったから」

スポーツ報知
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 故ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡り、TBSは同局とジャニーズ事務所との関係についての社内調査を行い、7日放送のニュース番組「報道特集」(土曜・午後5時半)で調査結果を報じた。

 同番組では「検証 ジャニーズ事務所とTBS」と題し、報道局、制作局、事務所との窓口になった編成局の社員や元社員80人以上に取材。膳場貴子キャスターは特集の冒頭「TBSはジャニー喜多川氏の性加害について、イギリスBBCが報じた後の今年4月まで報じてこなかったわけですが、その背景には何があったのでしょうか?」とまず話した。

 喜多川氏のセクハラ問題を報じた「週刊文春」の重要な部分を認めた03年の高裁判決、さらにその判決が確定した04年の最高裁決定を報じなかったことについて、当時の社会部記者は「最高裁決定の時はオウムの教組・松本智寿夫被告の一審判決の3日前だったので、特番準備などに忙殺されていて、ジャニー氏の裁判の記憶がない」と回答。

 「本社と何か突っ込んだやり取りがあれば、さすがに記憶していると思う。会社から『やるな』みたいなことを言われたり、忖度するとかはあり得ないと思う。あくまで民事だと思ったか、刑事(事件)だったら当然、ニュースにはしたと思う」と続けた。

 当時の社会部デスクは「会社の上層部や編成担当に何かを言われてニュースにしないということは一切なかった。仮にあったとしたら、逆にあえて報じていただろう」と答えた。

 また、「率直に振り返って20年前は今と社会の意識が大きく違っていて、本来はその状況に異論を唱えるべきだった社会部も男性の性被害に対する意識が低く、また週刊誌の芸能ネタと位置づけてしまったことが反省点だと考えている」ともした。

 社内からの圧力やジャニーズ事務所への忖度があったと証言した人は1人もいなかったとした上で、週刊誌ネタ、芸能ネタというレッテルと男性の性被害への認識の低さもあり、判決をニュースとして取り上げるという判断をしなかったとした。

 TBSが性加害問題を初めて報じたのは4月22日放送の「news23」だった。

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