【明日の金ロー】子供は物語で、大人は音楽で盛り上がる!?「怪盗グルーのミニオン大脱走」

スポーツ報知
双子で新たな敵に挑むグルー(右)とドルー(C)2017 Universal Studios. All Rights Reserved.

 6、13日の金曜ロードショー(後9時)は、黄色い不思議な生き物「ミニオン」たちが登場する人気シリーズを2週続けて放送。6日は「怪盗グルーのミニオン大脱走」(2017年)が本編ノーカットで登場する。今年2月に第1、2作が放送されたが、本作はそれに続く第3作となる。

 前作で夫婦となったグルーとルーシーは「反悪党同盟」のメンバーとして働いていたが、かつて子役として絶大な人気を誇りながら成長後は犯罪者となっていたバルタザール・ブラットを取り逃し、同盟をクビになってしまう。そんなある日、グルーにはドルーという生き別れになった双子の兄弟がいることが明らかになる。

 ドルーの自宅を訪れ”再会”を喜ぶ2人だったが、ドルーは父や以前のグルーのように大悪党になることを目指していた。一方、バルタザール・ブラットはパリの美術館からピンクのダイヤモンドを盗み出し、世の中に対して積年の恨みを晴らそうとしていた…。

 あらすじを見ると「あれっ、ミニオンたちはどこに行ったの?」と感じる人もいるかもしれない。今回はタイトルに「―大脱走」とあるが、ミニオンはあることが理由でグルーの元から離れ、独自の動きをすることになる。

 クライマックスシーンには、しっかり登場しているが、今作では基本的には物語の”本線”から外れたところで活躍をすることに。そのため、ミニオンファンにとっては、やや物足りないところがあるかもしれない。彼(?)らへの期待は、来週放送の「ミニオンズ」(15年)に取っておいてもらえれば、と思う。

 ところで、本シリーズはキャラクターのかわいらしさやストーリーから比較的子供向けの作品ではあるが、その中で本作は大人、特に40~50代にとっては楽しめる作品になっているのではないだろうか。理由は、その世代にとって「直球ど真ん中」の楽曲が数多く登場するからだ。

 ヴィラン(悪役)のバルタザール・ブラットは「1980年代に大人気を博した子役」だったことから、大人になっても子役として出演した番組のファッションを貫いているという設定。登場シーンには当時の曲が使われている。

 「キング・オブ・ポップ」マイケル・ジャクソンの「Bad」(87年)に始まり、一世を風靡(ふうび)したノルウェーのバンドa―haの「テイク・オン・ミー」(84年)も登場。他にも、マドンナやフィル・コリンズの曲も流れ、思わず口ずさんでしまう人もいるだろう。もちろん、前作「―危機一発」(13年)の「ハッピー」が世界的大ヒットを記録した米歌手ファレル・ウィリアムスの曲も多数使用されている。

 それにしても、ネタバレになるので詳細は避けるが、後半のあるシーンは、完全に「トイ・ストーリー2」(99年、日本公開は00年)のパロディー…というか”パクリ”にしか見えませんでした。製作するイルミネーション、配給のユニバーサル(日本は東宝東和)にとって、ディズニー/ピクサーは「最大のライバル」のはず。その代表作のワンシーンを想起させる場面を作るあたり、潔さを感じます…。(高柳 哲人)

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