梅島三環子アナ 会見での少女見て感じた臓器移植について考えることの重要性…仙台放送アナウンサーコラム「書ける」

スポーツ報知
臓器移植について考えることの重要性を感じているという梅島アナ

 「家族で一緒にいられる幸せ」「横に並んで眠れる幸せ」。アメリカで心臓移植を受け、現地時間の8月31日に退院した1歳の女の子のご両親は、私たちにとっては当たり前とも思えてしまう幸せを「かみしめている」と話して下さいました。

 「仙台放送Live News イット!」(月~金、午後3時45分~午後7時、宮城県内のニュースは午後6時9分頃~)では、先天性の心疾患により、生きるためには心臓移植しかないという状況の女の子について何度かお伝えしてきました。

 私が初めてご両親にお会いしたのは、母親の出身地である仙台で、移植に必要な費用の募金活動を始めた昨年11月21日です。円安の影響などを受け、費用は1年前の約1・5倍となる5億3千万円まで膨れ上がりました。それでも、日本では特に子どもの臓器提供数が少ないことから、ご両親は渡米での心臓移植に望みを託しました。

 募金活動を始めた昨年は、臓器移植法が施行されて25年の年でした。当時、国別の100万人当たりのドナー数は、日本が0・62人に対してアメリカは41・88人。その差は、67倍を超えました。臓器移植法が施行されても、心臓移植のためには海外に渡るしかないという状況が続いているのが現実です。

 募金活動は順調に進み、1か月で集めることができました。縁があって、ドナーが見つかり手術ができたことで、補助人工心臓を外した彼女は、初めて行きたいところに自分で行けるようになりました。ご両親に何の制限もなく抱っこをしてもらえるようになりました。

 臓器移植における考え方は、人それぞれでいいと思います。ただ、退院会見で、ご両親に囲まれ、会見に臨むご両親を不思議そうにのぞき込む彼女を見て、移植について考えることの重要性を感じたような気がします。 

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