この度、「防災士」の資格を取得しました。5月に日本防災士機構認証委員会の防災士研修講座を受講。資格審査を経て、8月に「防災士証」が手元に届き、防災士の一員になったことを実感しています。
資格取得の契機になったのは、4年前に突然、母が街中で倒れ、迅速な判断でAEDを使ってくださった方に奇跡的に命を救ってもらったことでした。同居している70代の母は、倒れた日の朝まで全くもっていつもと変わらぬ元気な様子でしたが、その日の午後、買い物に行く途中、駅の改札口の前で突然、意識を失い、その場に倒れたようです。救急隊員にあとで聞いたのですが、隊員が駆けつけた時には、たまたまその場に居合わせた方がすでにAEDで蘇生していた状態だったとのこと。医師も「AEDがなかったら正直、危なかった」と話していました。
そこで、ふと考えてしまいました。「私だったら、街中で突然目の前を歩く人が倒れたとして、果たして迅速にAEDを使えるのだろうか」と。母を助けてくれた方への恩返しの意味も込めて、受講を決意しました。
防災士研修講座では、心肺蘇生法とAEDの使い方などを、3時間以上の時間をかけて学ぶ救急救命講習があり、実技指導も受けることができました。以前の私のように、いざという時「使ったことがないから…」と、二の足を踏む方も多いと思います。私も地域の防災訓練などでAED講習を受けたことはあったのですが、今回の研修で「使う勇気」をきちんと身に付けられた気がします。いざという時に命を助けられる人になるために。今後は、住んでいる地域や職場、子どもが通う学校などで、AEDがどこに設置されているのか、確認していきたいと思います。