【日本ハム】谷内亮太「こんなに幸せな日はない。結果の後悔はしても、準備の後悔だけはしない」

引退セレモニーで胴上げされる谷内亮太(カメラ・中島 傑)
引退セレモニーで胴上げされる谷内亮太(カメラ・中島 傑)

◆パ・リーグ 日本ハム2―4ロッテ(27日・エスコンフィールド)

 今季限りで引退する日本ハム・谷内亮太内野手(32)が本拠地での現役ラストゲームで有終の美を飾った。「7番・三塁」で先発し、2回2死三塁の第1打席で右腕・カスティーヨから先制の中前タイムリー。守備では新庄監督の粋な演出で三塁、一塁、二塁、遊撃、右翼と計5ポジションに就き、駆けつけた家族、2万9009人の前で最後の雄姿を見せた。

 試合後は「エラーもなかったし、ヒットも打てた。いい一日になった。自分の中で後悔はないし、チャンスで回ってきたので今までやってきたことを打席で出そうと。やってきたことが間違いではなかったとわかったことがすごく良かった」と爽やかな表情を浮かべた。 内野全ポジションを高いレベルでこなす超ユーティリティープレーヤー。指揮官が敬意を込めて行った演出については「自分がやってきたことはああいうことだと思うし、どこのポジションに、どのタイミングで行ってもベストを尽くす、とずっとやってきた。(サプライズでの右翼守備は)ビックリしちゃったけど、ライトスタンドのファンの方とか、近いところであいさつできたことは監督からのプレゼントだと思います。感謝したいです」と深く頭を下げた。

 試合後のセレモニーではヤクルト時代の先輩・宮本慎也氏が登場し、1球限定でノッカーを務めてくれた。プロ1年目のキャンプで「こんなとこでやるのか…」と度肝を抜かれた偉大な先輩からのノックを、遊撃のポジションで丁寧にさばき「それまでは泣きそうだったけど、一瞬で(涙が)どっかいきました。失敗できねえぞって。選手の気持ちになったっすね」と冗談まじりで感謝した。

 11年間のプロ野球人生。自ら“引き際”を決められたこともうれしかった。大号泣するファンの姿も目にし「これが最後だと思って見てもらいながら辞められるのは本当に幸せだと思います。多くの選手は(通告を受けて)急に辞めるってなって『あの時が最後だった』ってなっちゃう。そういう意味では僕のファンの方に一つ恩返しできたかな」と振り返った。

 貫いてきた信念は「結果の後悔はしても、準備の後悔だけはしない」。2軍暮らしが続いても、努力を怠ることはなかった。日本ハムに移籍後も、常に若手の手本であり続けた。「大した成績は残せてないけど、自分の取り組みには誇りを持てたかなと思います」。球場には数え切れないほどの祝い花も届き「こんなに幸せな日はないですね」と笑顔で9・27を締めくくった。

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