◆JERAセ・リーグ DeNA―ヤクルト(27日・横浜)
今季限りで19年間の現役生活にピリオドを打つDeNA・藤田一也内野手の引退セレモニーが試合終了後に行われた。
藤田は鳴門一高(徳島)―近大から2004年ドラフト4巡目で横浜(現DeNA)に入団。12年途中に楽天へ移籍すると、13年に正二塁手として球団初の日本一に貢献した。21年オフに戦力外となったが、DeNAへ復帰して現役を続行していた。
チーム最年長プレーヤーの引退に、横浜スタジアムの入り口ロビーには、田中将大(楽天)、内川聖一(前大分B―リングス)らかつてのチームメートや、球界最年長43歳の石川雅規(ヤクルト)、仙台出身で楽天ファンのお笑いコンビ「サンドウィッチマン」らからの生花がズラリと並んだ。
試合では9回表途中で遊撃の守備につき、その裏1死一塁での打席では右飛。満員のスタンドからの拍手と歓声に、感極まった表情で頭を下げた。
セレモニーでは「あいさつは苦手なので」と、仲間や家族、ファンへ感謝を綴った手紙を読み上げ、「ベイスターズのユニホームで終わることができて幸せ」とファンに呼びかけた。
三浦大輔監督は「セレモニーでひと区切りだが、みんな一也と1試合でも多く戦いたいと思っている」と、残り試合でも控え野手としてベンチ入りさせる方針だ。