◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真―同級6位ジェルウィン・アンカハス▽WBA世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ 正規王者アルテム・ダラキアン―同級1位・ユーリ阿久井政悟(11月15日、東京・両国国技館)
WBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)が11月15日、東京・両国国技館で、元IBF世界スーパーフライ級王者でWBA世界バンタム級6位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)相手に初防衛戦を行うことが27日、都内ホテルで改めて発表され、井上拓は同日に、WBA世界フライ級王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)に挑戦する同級1位のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)とともに記者会見に出席。世界戦への意気込みを語った。
「チャンピオンになることができて、ここからがスタートだと思う」と話した井上拓は「兄(WBC&WBO世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥=大橋=)に続けるよう、統一チャンピオンになれるよう、ここをクリアして、初防衛したい」と兄に続くバンタム級4団体統一を目指す。
井上拓はWBC&WBO世界スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥の弟で、元WBC世界バンタム級暫定王者。今年4月、尚弥が返上したWBA王座をリボリオ・ソリス(ベネズエラ)に判定勝ちして獲得した。「今まで一番強い相手。過去イチ最高の仕上がりをして倒したい」と井上拓。IBF世界スーパーフライ級王座を9度防衛したアンカハスを下して弾みをつけたいところだ。
アンカハスは12度の世界戦(9勝6KO2敗1分け)を戦ったサウスポー。一度は井岡一翔(志成)との王座統一戦が決定したが、新型コロナウイルス感染拡大で中止となった。昨年12月にバンタム級転向を表明し、今年6月の試合では5回TKO勝ちした。
アンダーカードでは、元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(大阪帝拳)の次男・寿以輝(大阪帝拳)が那須川天心(帝拳)のデビュー戦の相手を務めた日本同級11位・与那覇勇気(真正)とスーパーバンタム級(契約体重54・5キロ以下)ノンタイトル8回戦などが行われる。
今回のイベントはウクライナ支援チャリティーマッチとして、ウクライナ人道支援に貢献する活動を行う予定。
戦績は27歳の井上が18勝(4KO)1敗、31歳のアンカハスが34勝(23KO)3敗2分け、36歳のダラキアンが22戦全勝(15KO)、28歳の阿久井が18勝(11KO)2敗1分け。
ダブル世界戦は、Prime Videoで独占ライブ配信される。