大相撲で元大関・琴欧洲の鳴戸親方(40)が25日、東京・狛江第六小学校、和泉小学校で一日校長先生を務めた。部屋の弟子による四股、股割り、決まり手の実演では優しい語り口で解説。2002年にブルガリアから角界入りし、右も左も分からない日本で努力をしてきた経験から「いい時ばかりじゃなく、挫折もありました。明日のことも分からない苦しいときは、強くなりたい、親孝行したいという初心に戻って頑張りました」と語ると、生徒たちは真剣なまなざしで聞き入った。
狛江第六小学校の福本叶芽さん(6年)は「初心に帰る話が印象に残りました」、和泉小学校の小森里桜さん(6年)は「実際にお相撲を見にいきたくなりました」と感激。鳴戸親方は「今日より明日、明日よりあさって成長できるように頑張ってください」とエールを送った。(斎藤 成俊)