【日本ハム】球団史上初の2年連続パ全球団負け越し…新庄剛志監督「徹底的に鍛えていかないと」

スポーツ報知
投手交代を告げる新庄剛志監督(カメラ・池内 雅彦)

◆パ・リーグ 日本ハム1―3楽天(24日・楽天モバイル)

 最下位の日本ハムは今季11度目のサヨナラ負けを喫し、クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が完全消滅。今季135試合目で5年連続のBクラスが確定した。自己最多タイ8勝目を狙った先発の加藤貴之投手(31)が田宮裕涼捕手(23)とのコンビで6回3安打無失点と好投するも、終盤にミスが出て逆転負け。球団史上初となる2年連続のパ・リーグ全球団への負け越しも決まった。

 Bクラス確定を告げる打球が、無情にも右翼席に吸い込まれた。同点の9回1死一塁。失策で許した走者を置き、5番手・池田が島内にサヨナラ2ランを浴びた。勝利が絶対条件の中、逆転CSへの夢は消滅。今季最悪の借金20に新庄監督は「終盤での粘り、強いっすね。最後あの場面でなかなかホームランは打てない。素晴らしい」と力負けを認めた。

 今季を象徴するような試合だった。1―0の7回1死一塁。一塁けん制を2度挟み、田宮が二盗阻止を試みた。完全にアウトのタイミングだったが、遊撃手の中島卓が送球を捕球できず(記録は盗塁)、その後浅村に同点二塁打を献上。9回は奈良間が遊ゴロをファンブルした直後に被弾した。失策数12球団ワーストの守備陣が与えた“隙”に指揮官は「ミスですね。徹底的に鍛えていかないと上にはいけない」と語気を強めた。

 前向きな材料もあった。2戦ぶりにマスクを被った高卒5年目の田宮が強肩を武器に3度二盗を阻止。加藤貴を無失点に導き「1軍で出るためにずっとファームで準備してきた。的を絞らせない配球ができた」。左のエースも「田宮のいい配球に尽きる」と感謝した。唯一の得点は3回に3年目の細川がたたきだし「順位に関係なく自分は最後まで全力でやりきる」。アピールに飢えた若手が光明を見いだした。

 「優勝しか目指さない」の大号令で始まった新庄政権2年目。選手会長の松本剛は「これが実力。真摯に受け止めないといけない。来季に向けて、残り試合を無駄にしない」と悔しさをかみ殺した。まだ8試合ある。指揮官は「大事な場面でのミスを克服できれば、いい戦いができる。そこだけ。切り替えていきます」と課題を明確にし、必死に前を向いた。(堀内 啓太)

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