◆東京六大学野球第3週第2日 明大5―2早大(24日・神宮)
明大と法大が雪辱し、1勝1敗のタイに持ち込んだ。明大は、プロ志望届を提出済みの石原勇輝(4年)が先発し、6回途中まで早大を2点に抑える好投。ドラフトに向けてアピールした。法大は、4―4の9回2死一、三塁から6番・松下歩叶(あゆと、2年)のタイムリーで勝ち越し。慶大との競り合いを制した。
4連覇を目指す明大にとって負けられない一戦で、最速149キロ左腕が存在感を示した。石原は、1回に1点を許したが、2回から5回は1安打のみ。チームに流れをもたらした。「勢いのある真っすぐが自分の持ち味です」。ストレートを両サイドの低めに決め、アウトを重ねた。
6回2死から1点を失い、走者を1人残して降板したが、被安打4で通算3勝目をマーク。広島・尾形スカウトは「左打者のインコースに投げ込むことができ、チェンジアップもいい」と内容を評価した。
明大投手陣では、村田賢一(通算13勝)、蒔田稔(同9勝)もプロ志望届を提出した。実績は2人の右腕に劣るものの「質のいい直球を持つサウスポー」と注目する球団は少なくない。
「チームの勝利に貢献することで、自分の評価も上がるのではと思います」と石原。東都大学リーグの投手が話題の中心になっているドラフト戦線だが、東京六大学にも将来性豊かな左腕がいる。(浜木 俊介)