【楽天】島内宏明、大不振の夏1か月の2軍生活で感じた「若い子の気持ち」 復活のサヨナラ弾につなげる

スポーツ報知
島内のサヨナラアーチに、水を掛けて喜ぶ楽天ナイン(カメラ・池内 雅彦)

◆パ・リーグ 楽天3x―1日本ハム(24日・楽天モバイル)

 パ・リーグのCS争いが激しさを増してきた。ソフトバンクはロッテとの打撃戦を制し、2位タイに浮上。ロッテは、予告先発されていた佐々木朗希投手(21)が発熱で登板を回避する不運に見舞われ、初回に5失点するなど最大13あった貯金が底をついた。4位の楽天は島内宏明外野手(33)のサヨナラ2ランで日本ハムに勝利。2位から4位が1ゲーム差にひしめく大混戦となった。

 同点の9回1死一塁。逆転CSの夢を乗せた楽天・島内の打球が、秋晴れの空に舞い上がった。「外野フライと思ったけど、風に乗って(ファンの)皆さんの声援とともにスタンドにいきました!」。昨年6月22日の日本ハム戦(盛岡)以来、自身2本目のサヨナラアーチが右翼席最前列に着弾。その後のナイターで3位ソフトバンクが勝ち、順位は4位のままだが、2位のロッテ、ソフトバンクに1差と接近した。

 10連戦の9試合目。6回まで加藤貴に3安打に封じられゼロ行進の重苦しい展開だった。それでも、相手が継投に入った7回に4番・浅村の適時二塁打で追いつくと、荘司―渡辺翔のルーキーリレーから、9回には守護神・松井裕を投入する執念のディフェンスでサヨナラ劇につなげた。

 最大13あった借金を2まで減らして食い込んだ大混戦のAクラス争い。島内もまた、大不振にあえいだ前半戦の“借り”を返す日々だ。夏場に約1か月の2軍生活。「1軍で戦いたいっていう若い子の気持ちを感じた。変なプレーはできない」と、再昇格後は33試合で打率3割8厘と盛り返している。「まともにバットを振れるようになってきた」と、先制打など2安打で勝利に貢献した前日に続く活躍。「(延長戦にならず)9回で終わって、ゆっくりする時間があるのはデカいんじゃないですかね」と、人を食ったような島内節も戻ってきた。

 頼れるベテランの復活に、石井監督も「僕も前半戦は悔しかった。本人は倍、悔しいと思う。大事な時にいい役割を果たしてくれている」と目を細めた。残り10試合。三つどもえの戦いを抜け出し、一気に地元でのCS第1ステージ開催まで突き進む。(星野 和明)

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