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出雲駅伝で5年ぶり優勝狙う青学大が5000メートルで好記録連発 13分30秒台6人

スポーツ報知
青学大は絆記録挑戦会5000メートルで好記録を連発。原監督は「自己ベスト記録は?」と問うと多くの選手が手を挙げた

 陸上の絆記録挑戦会が24日、東京・町田市立陸上競技場で行われ、男子5000メートルで青学大勢6人が13分30秒台の好記録をマークした。5年ぶり(4大会ぶり)5回目の優勝を目指す青学大の原晋監督はレース後のチームミーティングで「君たちは強い」と選手に強い口調で呼びかけた。

 青学大は昨季の学生3大駅伝で出雲駅伝4位、全日本大学駅伝と箱根駅伝が3位。3冠を果たした駒大に完敗したが、今季は巻き返しの態勢が整いつつある。山内健登(4年)が昨季までのエース近藤幸太郎が持つ青学大記録(13分34秒88)に迫る13分35秒04でチームトップでゴール。その後、続々と青学大勢が続き、山内を含め5人が13分30秒台、計17人が13分台で走破した。

 出雲駅伝に向けての練習の一環で原監督は「出力は99%、100%以上を出し切らなくていい」と指示。大器と期待されながら2年時まで故障が多く、一度も学生3大駅伝出場がない鶴川正也(3年)だけには「すぐに故障するから。出力60%まで」と厳命。その中での好記録の連発だった。

 この日、チームトップの山内は1年時の全日本大学駅伝で6区に抜てきされたが、区間9位と苦戦。以来、学生3大駅伝の出場はない。「今年こそ3大駅伝を走りたい。4年生が走らなければいけない。出雲駅伝ではスピード勝負の2区を走ってみたいです」と意欲満々に話した。「出力60%」で13分51秒26でゴールした鶴川は「余裕でした。出力を上げれば13分20秒台は楽に出せました」と悔しそうに話した。消化不良のエネルギーは、3大駅伝デビュー戦となる出雲路でぶつけるつもりだ。

 出雲駅伝に向けて、原晋監督は「イット!大作戦」を発令。「ほぼベストメンバーがそろいました。出雲で5年ぶり5度目の一等賞を狙います。名付けてイット!大作戦です」。満面の笑みで話した後、表情を一変させ、真剣な表情で話した。

 「きょうは気象コンディションが最高でした。暑くて風が強いことが予想される出雲駅伝で力を発揮できるか、別問題。駅伝力が試されます」。原監督が話す通り、好条件となった同レースでは創価大のリーキー・カミナ(3年)が13分30秒54、ルーキーの小池莉希が13分34秒82の好記録をマークし、青学大勢に先着した。「駒大なら5、6人が13分20秒台を出したかもしれません。今は、それくらいのスピードの時代になったということです。これからが大事です」と原監督は冷静に話した。

 昨季、圧倒的な強さを見せて3冠を達成した駒大は今季も強力。初戦の出雲駅伝では優勝候補筆頭として3大駅伝4連勝を狙う。名門の中大はエースの吉居大和(4年)を中心に戦力が充実。昨季の出雲駅伝と全日本大学駅伝2位の国学院大も勢いに乗っている。今季の大学駅伝も初戦の出雲路からハイレベルの戦いとなることは必至だ。

 ◇絆記録挑戦会男子5000メートル上位選手

L・カミナ(創価大3年)13分30秒54

小池 莉希(創価大1年)13分34秒82

山内 健登(青学大4年)13分35秒04

佐藤 一世(青学大4年)13分36秒43

黒田 朝日(青学大2年)13分36秒55

鳥井 健太(青学大1年)13分36秒73

野村 昭夢(青学大3年)13分36秒93

小原 響 (青学大4年)13分39秒50

石丸 惇那(創価大2年)13分45秒74

山森 龍暁(創価大4年)13分49秒59

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