◆パ・リーグ 楽天0-3日本ハム(22日・楽天モバイル)
楽天は今季初昇格となった銀次内野手(35)が終盤の好機で代打で登場も、快音は響かせられなかった。先発の藤平尚真投手(25)が3回途中2失点とゲームメイクできず。初回の2失点が最後まで重くのしかかった。
「代打・銀次」がコールされると、この日一番の歓声が巻き起こった。「とてつもなくうれしかった。今年一番うれしかった」。0―2の7回2死一、二塁。一発が出れば逆転の場面で「絶対に打つという強い心で打席に入る」との誓いを胸に放った打球は無念の二ゴロ。「流れを変えたかったですけどね。体の開きがちょっと早かった」と悔しさをにじませた。
今季はイースタンで87試合に出場し、打率2割7分5厘、1本塁打、22打点をマーク。2軍では若手にまじり、声を張り上げて練習に励むなど、ひたむきに準備してきた。
チームは2連敗で3位・ソフトバンクとは2差に広がり、24日にも自力CSの可能性が消滅するピンチに陥った。「次は勝てるように、次は打てるように頑張ります」と銀次。ファンの声援を力に変えて、勝負所で「H」ランプをともす。