◆JERAセ・リーグ 阪神3―5巨人(21日・甲子園)
阪神は今季最後の巨人戦に敗れ、対戦成績18勝6敗1分けで、このカードを終えた。白星締めはならなかったが、18勝も勝率7割5分も史上最高。すでに1962年以来2度目となるセ・リーグ全5球団に対する勝ち越しを決めているが、特に伝統の一戦で貯金を積み上げた。
先発の青柳は「魔の6回」となった。2死一塁から岡本和に左前打でつながれると、一、二塁で丸に左前へ先制打。さらに四球で満塁とピンチを広げ、代打・大城に右翼ポール際への満塁弾を浴びた。自己ワーストタイの一挙5失点となり、ここで降板。4回まで無安打に封じて援護を待ったが、7月22日以来の5敗目を喫した。
今季ここまで8勝。3年連続の2ケタ勝利の可能性を残しているが、今後の雨天中止などで試合日程に変更がなければ、大台到達は厳しい状況となった。巨人戦も21年5月14日から7連勝していたが、球団タイ記録の8連勝はならなかった。
打線は初回先頭の近本が右前打。通算768安打とし、2010年の巨人・長野を抜き、入団5年以内の歴代最多を塗り替えた。そこから1死一、三塁の好機が生まれたが、大山が捕邪飛、佐藤輝が空振り三振で先制機を逃した。4回は1死から大山が左中間への二塁打を放ったが、佐藤輝が二ゴロ。2死三塁でノイジーも一直に倒れるなど青柳を援護できなかった。
9回にミエセスの5号ソロと佐藤輝の21号2ランが飛び出して2点差まで迫ったが、最大5点のビハインドが重くのしかかった。