06~16年大会で約2.5キロ延長され最長区間となった山上りの5区。16年を除く10大会で区間賞獲得者が往路優勝のゴールテープを切った。また、同期間では大会MVPの金栗四三杯も、延べ7人が受賞した。
その中で「山の神」としてたたえられた選手がいる。初代は順大の今井正人だ。2年時の05年から5区を担当。距離が20.9キロだった05年に11人抜きで記録した1時間9分12秒は、距離がほぼ同じ17年以降も更新されていない。06、07年は区間記録で往路優勝のゴールテープを切った。
2代目が東洋大の柏原竜二だ。今井と同じ福島県出身。09年はスタート時に4分58秒差の9位から驚異的な追い上げで早大を逆転。チームを初の総合優勝に導いた。その後の3年間も5区を担当して、すべて区間賞で3度区間新。最後の大会だった12年は初めて首位でタスキをもらうと、1時間16分39秒の区間新で圧勝した。