第76回秋季北海道高校野球大会(10月18日開幕、札幌ドーム)十勝地区予選の組み合わせが20日、決まった。十勝地区で今夏北大会4強の白樺学園は、10月1日の初戦で足寄と対戦。エスコンフィールドで悔しさを味わったセンターラインを軸に、19年連続の地区予選突破、4年ぶりの秋全道制覇を狙う。
盤石のセンターラインが白樺学園を支える。新チームの中心は今夏メンバー入りした投手2人、二遊間、中堅手の5人。主将の宮坂拓実投手(2年)は「地区19連覇は最低ライン。自分たちが引っ張っていきたい」と決意を示した。
守りの要はタイプの異なる両右腕。宮坂はスリークオーターから3種の変化球を低めに制球し、身長187センチの半沢理玖(2年)は角度を生かした直球とフォークで押し込む。共に夏は安定感を欠き「(エース)西村に続く2番手がいなかった」と亀田直紀監督(36)。2人は「全試合無失点」と力強く目標を掲げた。
打線のキーは中堅手の川島陽琉(はる、1年)。北大会は下級生で唯一1ケタ番号を背負い、準決勝・クラーク戦では甲子園でも好投した新岡から3安打2打点。50メートル6秒0の俊足も生かし「流れを生む打撃がしたい」。藤原悠楽(2年)、上一颯(1年)の二遊間は堅実さに磨きをかけてきた。
クラーク戦は終盤のバントミスも負けに直結した。犠打練習に1日2時間を費やすなど、徹底的に課題もつぶし「昨秋より力は上」と指揮官。夏の借りを返し、4年ぶりの秋全道Vまで駆け上がる。(堀内 啓太)