◆JERA セ・リーグ 広島1―3DeNA(20日・マツダスタジアム)
バットが空を切ると、DeNA・東は拳を握りほえた。7回2死一、二塁、デビッドソンをチェンジアップで空振り三振。唯一のピンチを最少失点で乗り切り「1点でよくしのいだと思います」。7回4安打1失点。自身の連勝を11に伸ばし、球団では99年川村(17勝)以来の15勝目を挙げた。
調子は悪かった。「ブルペンから大丈夫かなと。丁寧に1人ずつ、高低と緩急を使って投げました」。悪いなりにどころか、6回までわずか1安打の快投で、8月11日から7登板連続勝利。この日を含め3度の中5日と、酷暑の中をタフに投げ抜いている。
これで2位・広島とは1ゲーム差。三浦監督は「勝つのが絶対条件だった。次につながる」とうなずいた。「意地でもハマスタでCSができるように、絶対勝つという気持ちで頑張りたい」と東。大きな1勝で、逆転での2位フィニッシュを射程に捉えた。(山口 泰史)