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【巨人】山崎伊織、5度目挑戦も初10勝逃す…「どっかで勝てると思ったらあかん」経験者戸郷からゲキ

6回2死一、二塁、打者・坂本誠志郎にこん身の投球をする先発投手の山崎伊織(カメラ・関口 俊明)
6回2死一、二塁、打者・坂本誠志郎にこん身の投球をする先発投手の山崎伊織(カメラ・関口 俊明)

◆JERA セ・リーグ 阪神4―3巨人(20日・甲子園)

 巨人が阪神に痛恨の逆転負け。広島に勝利した3位・DeNAとのゲーム差は3・5に広がり、逆転CSへ向け徳俵に立たされた。

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 またしても届かなかった。それでも結果を受け止め、山崎伊織投手(24)はうつむきながらマウンドを降りた菊地に一番に駆け寄った。「次抑えよう」と優しく背中をたたいた。6回97球を投げ、6安打2失点。一時は10勝目の権利をつかむも、8回に菊地が逆転を許し、5度目の挑戦も自身初の2ケタ勝利はつかめず。「いつも2回、3回に点を与えてしまっていることは反省。なんとか最少失点には抑えることができたかなと思います」と汗を拭った。

 悔しげに太ももをグラブでたたいた。1点リードの2回に佐藤輝の二塁打などで同点とされると、3回無死三塁、中野に左前に勝ち越し打を許し唇をかんだ。それでもフォーク、カットボール、最遅88キロのカーブなどを効果的に使い、4試合連続クオリティースタート(QS=6回以上自責3以下)。原監督も「粘りながらよく投げた」とねぎらった。

 一筋縄ではいかない。10勝を前に5度の足踏み。言葉には出さないが、悔しさ、憤りが募る。そんな時、20、21年と2年連続9勝止まりを経験した戸郷が言葉をかけた。「だんだん『あれ? 今年ないんかな』って思ってきちゃう。僕は2年経験してるから。どっかで勝てると思ったらあかん。一試合一試合を見なきゃ」。「一番いいのは投げる試合を全部勝つこと」と山崎伊。ただ勝利を目指して前を向く。「次、また頑張ります」とシンプルな言葉に力を込めた背番号19。もがいた分だけ、勝利の重みも大きい。(水上 智恵)

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