大谷翔平、右肘手術終了発表…人工靭帯「インターナル・ブレース」使用か SNS更新「強くなって戻る」

大谷翔平
大谷翔平

 エンゼルスとネズ・バレロ代理人は19日(日本時間20日)、大谷翔平投手(29)がロサンゼルス市内の病院で靱帯(じんたい)を損傷している右肘手術を受けたと発表した。右肘手術は18年10月に受けており2度目。内容は明かされなかったが、損傷した内側側副靱帯を補強。米報道では人工靱帯を使用する「インターナル・ブレース」と呼ばれる方式との見方が広まっている。代理人は24年開幕から打者に専念して出場し、25年には投手復帰すると説明。大谷は「一日でも早くグラウンドに戻れるように頑張ります」とインスタグラムに決意を記した。

 大谷は、自身のインスタグラムで右肘手術の成功を報告した。8月23日のレッズ戦で2回途中で降板。この登板が今季最後で、今月16日に負傷者リスト入りしてシーズンを終えていた。10勝目を挙げた8月9日のジャイアンツ戦を最後に取材の機会は設けられておらず、久々に日本語と英語で心境を明かした。

 「フィールドで1年を終えることができずにとても残念ですが、できる限りの努力をして、これまで以上に強くなってダイヤモンドに戻ってこられるようにベストを尽くします」

 手術内容は明らかにされなかったが、米報道では18年に受けたトミー・ジョン手術ではなく、人工靱帯「インターナル・ブレース」を使った手術との見方が広がっている。症例は少ないが、トミー・ジョンより早期復帰が可能とされている。他にはツインズ・前田が受けた自身の腱(けん)と人工靱帯を組み合わせた「ハイブリッド手術」の可能性も残されている。

 執刀したのは18年の手術と同じニール・エラトロッシュ医師。ドジャースのチームドクターも務める名医だ。同医師は「問題の箇所を修復し、肘の寿命を延ばすために、生存細胞を加えて、健康的な靱帯を強化した」と説明。「再建」ではなく「修復」という表現が使用していることからも、前回とは別の手術の可能性が高い。

 バレロ代理人は18年と損傷箇所が違うと説明しており、この日の声明では「長期的な視点で(手術を)決めた。翔平は今後長く二刀流でプレーすることを重視した」と説明。復帰時期については「24年の開幕を制限なく打てる状態、25年は二刀流で迎えられる」。来年3月28日(ドジャース対パドレスは3月20、21日にソウルで先行開幕)に間に合うことへの自信を示した。

 大谷はこの日からのレイズ、ツインズとの敵地遠征には同行していないが、25日(同26日)から本拠地で行われるシーズン最後の6試合には球場に姿を現すことをネビン監督らが示唆していた。18年10月に右肘手術を受けた際には7か月後の19年5月に打者で復帰。投手復帰は20年だった。来季開幕までは6か月以上ある。オフにFAになるだけに、契約にも影響を与えることは必至。大谷は強い信念を持ち二刀流完全復帰へ向けて、リハビリ生活を送る。

 〇…大谷が右肘手術を受け、来季の登板の可能性が低くなったことで、オフのFA市場にも影響を及ぼしそうだ。前代未聞の二刀流選手として史上最高額となる5億ドル(約739億円)規模の大型契約が濃厚となっていたが、2度目の右肘手術で各球団は投手としての評価を慎重に見極めることになりそうだ。場合によっては短期契約や、投手の評価は出来高部分が増える可能性もある。一方で打者だけでも価値は変わらないという見方もある。

 ◆2度目の肘手術 メジャーでは肘を痛めた投手が、2度目の手術に踏み切るケースは珍しくない。トミー・ジョン手術ではレンジャーズの33歳の先発右腕イオバルディ。1度目の手術は07年。16年に再手術し18年に復帰、21年に11勝を挙げた。カブスの右腕タイヨンも2度目の手術から復帰した21年に8勝、昨年も14勝をマークしている。

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