◆米大リーグ レイズ―エンゼルス(19日・セントピーターズバーグ=トロピカーナ・フィールド)
エンゼルスとネズ・バレロ代理人は19日(日本時間20日)、大谷翔平投手(29)が、同日朝に米ロサンゼルス市内の病院で右肘手術を受けたことを発表した。来年開幕には打者として出場し、25年は投手としても復帰する見込みだという。バレロ代理人が発表した文書によると「翔平は休んでいて元気で、復帰への道に進むことに興奮している」という。
大谷は自身のインスタグラムを更新。英語と日本語で心境を明かし「早朝に手術を受け無事成功しました 不本意ながらシーズン途中でチームを離れることになりましたが残り試合のチームの勝利を祈りつつ、自分自身一日でも早くグラウンドに戻れるように頑張ります」と記した。
大谷は8月23日(同24日)の本拠地・レッズ戦で先発登板したが、2回途中で緊急降板。右肘内側側副靱帯(じんたい)損傷と診断され、その後は打者に専念していた。だが、4日(同5日)の本拠地・オリオールズ戦前に行った屋外でのフリー打撃で右脇腹張りを訴え、その日から15日(同16日)の本拠地・タイガース戦まで11試合連続で欠場。16日(同17日)に15日間の負傷者リスト(IL)に入り、今季の出場が終わったことを球団が発表していた。16、17日(同17、18日)はベンチで戦況を見つめていたが、この日からの敵地での遠征には帯同しなかった。
エンゼルスのミナシアンGM、ネビン監督、代理人のバレロ氏はこれまで、大谷が右肘手術を受ける可能性があることは認めてきたが、投手復帰まで1年以上がかかるとされるトミー・ジョン手術かどうかや、手術を受ける日程などは明言を避けてきた。
メジャー6年目の今季は、投手として23登板で132イニングを投げ、10勝5敗、防御率3・14、167奪三振、WHIP1・06、被打率1割8分4厘。2年連続の2ケタ勝利はクリアしたが、2年連続の規定投球回到達には30イニング足りなかった。打者としては135試合に出場して497打数151安打、打率3割4厘、44本塁打、95打点、20盗塁、91四球、21敬遠、OPS1・066をマークし、規定打席はすでに到達した。2年ぶり2度目のMVPと日本人初の本塁打王が有力視されている。