阪神“アレ”のMVPは岡田監督! スポーツ報知ホームページで18日まで阪神MVPを選ぶアンケートを実施。本来のMVPは最優秀「選手」を選ぶが、今回は岡田彰布監督(65)も対象としたところ、選手を上回って1位になった。197点差の接戦=アンケート結果一覧を参照=で2位は近本光司外野手(28)。3位以下は岩崎優投手(32)、大山悠輔内野手(28)、村上頌樹投手(25)が続いた。
「監督が変わるとこうもチームが変わるとは!」、「何と言っても最高殊勲」と、復帰1年目で優勝に導いた岡田監督の指導・采配力が支持された。1位票は2位・近本の2倍以上。「巨人ファンながら岡田ファン。同世代の星」という声もあった。
同時に、「選ぶのが難しい」という意見が非常に多かった。昨年のセ・リーグMVPは、3冠王のヤクルト・村上が1位満票。今年の阪神は、昨年の村上のように突出した成績の選手はいないが、多くの選手が活躍した。そのため「選手みんながMVP。彼らをまとめ上げた岡田監督がMVM(マネジャー)」、「本当にMVPは難しい。監督で良いなら、間違いなく岡田監督」という理由で、岡田監督に投票する人も多かった。
選手では、近本がトップ。「チャンスメーカーであり、ポイントゲッターでもある。貢献度が抜きん出ている」などと評価された。続いたのは大山で「数字では見劣りするかもしれませんが、どっしりと一年間4番に座った安定感」。選択肢外では、坂本の名が多く記入され「大竹、村上を覚醒させ、梅野の(離脱後は)穴を埋めた」などと1位に33票が集まった。
◆NPBのMVPは? 全国の新聞社などの記者が記名投票するMVPは、11月28日の「NPB AWARDS」で発表される予定。今回のアンケートで上位だった近本、岩崎、大山、村上が有力候補だが、混戦必至とみられる。残り試合の成績も投票に影響を与えそうで、村上の最優秀防御率、岩崎の最多セーブなどのタイトル獲得は得票につながるだろう。阪神が優勝した03年は、矢野、金本、井川の三つどもえが予想されたが、優勝決定後に4勝して20勝に到達した井川がMVPに選ばれた。
○…アンケートでは「セ・リーグのMVPは巨人の岡本だと思います」という意見があった。チームMVPを選ぶ趣旨だったため、この50代男性は1位・大山など阪神選手に投票したが、ほかに「岡本」と記入された1位も1票あった。ただ、実際のMVPで最近10年間、優勝チーム以外から選出されたのは、14年2位のオリックスの金子、13年6位のヤクルトのバレンティンだけ。金子は16勝5敗で最多勝と最優秀防御率(1・98)、チームもシーズン最終盤まで優勝争いした。バレンティンは日本記録のシーズン60本塁打と圧倒的な成績だった。