なでしこ・平尾知佳、川澄奈穂美の教えを胸に正GK奪取アピール誓う「この合宿にかけている」

スポーツ報知
アルゼンチン女子代表戦に向けた合宿2日目、シュートを防ごうとするなでしこジャパンのGK平尾知佳

 なでしこジャパンは19日、国際親善試合アルゼンチン戦(23日・ミクスタ)に向け北九州市内でトレーニング2日目を行った。今夏に行われた女子W杯で出場機会がなかったGK平尾知佳(26)=新潟=は、チームメートの元なでしこFW川澄奈穂美(37)からの教えを胸に、アピールを誓った。前日に続きGK山下杏也加(27)とMF藤野あおば(19)=日テレ東京V=の2選手は、別メニューで調整だった。

 全体練習後、平尾はFW田中美南(29)=INAC神戸=らのシュート練習で対峙し、鋭い感覚を披露した。「思ったより自分の中でコンディションが良くて、キーパー練習の中でも動けてるなという感覚があった。いい感じで合宿に入れた」と汗をぬぐった。

 W杯では山下杏也加(27)が正GKを務め、平尾には出場機会がなかった。チームが一つになるために献身的な姿勢で貢献した。今回は改めて横一線での競争となる。「今回は本当に誰が出てもおかしくない戦いになる。(今後に向け)この親善試合が大事になってくる。アルゼンチン戦で出られるようにこの合宿にかけているので、アピールしていきたい」と意気込んだ。

 長年日本を引っ張ってきた川澄が、今季から新潟でチームメートとなった。「勝負強さであったり、経験してきた人がチームに入ってきてくれた。代表のことを知っている中で、色んな話をしてくれるのでありがたい存在です」と話す。

 来月に始まるパリ五輪アジア2次予選に向けても「『アジアの大会ってとても難しい』と、川澄さんはじめ言ってくださった」とアドバイスをもらってきた。「日本を全力で倒しに来る相手に対して、どうやって戦うか大事な試合になってくる。なでしこらしくやることをやれば負けないと思う。そこをどれだけ突き詰められるか」と正GK奪取へ、大会後に成長した姿を見せる。

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