◆アジア・チャンピオンズリーグ 1次リーグ▽第1節 横浜FM2―4仁川(19日、横浜国際総合競技場)
昨季J1王者で2大会連続6度目の出場となる横浜FMは、韓国・仁川にホームで2―4と敗れた。前半2度のリードを許し、MF西村拓真、FW宮市亮がCKからヘディングで得点を奪って追いついたものの、後半30、34分に失点。4チームが出場する日本勢の初戦は黒星発進となった。
試合前から誰もが警戒していたカウンターにはまり、堅守速攻の仁川を上回ることはできなかった。3失点がカウンターから。ホームでの敗戦を受け、マスカット監督は「非常に残念な気持ちでいっぱい。攻撃をしている時、ボールを敵陣で握っている時は切り替えのところで注意しないといけない。そうした注意はチームで共有して認識していた。相手がどうこうではなく、自分たちが失った瞬間、相手がついてくるところで緩くなってしまった。簡単に相手に渡してしまい失点してしまうところは修正しないといけない」と首を振った。
今試合では負傷離脱していたDF松原健、DF角田涼太朗が復帰。コンディション不良から10日のルヴァン杯で復帰したばかりのDF加藤聖も含め、「90分間通して使うことは難しかった」と交代については守備的なカードを切らざるを得ない状況だったことを説明した。アジア舞台を前にDF陣の戦力が戻ってきたことは心強いが、チームとして守備の立て直しは急務だ。
また、MF吉尾海夏が2アシストを記録するなど、リーグ戦で出場機会の少ない選手の奮闘も見えたが、得点はCKのみ。ブラジル人選手を温存させた中、攻撃の停滞感は否めなかった。指揮官は「相手の守備があれだけ低い形でなかなかスペースもなかったと思うけど、自分たちの動きによって崩したかった」と悔しげな表情。吉尾も「徹底して引いてくる相手はJリーグにもなかなかいない。DFだけじゃなくて、前からの守備でも奪いきれなくて失点につながった。(個人としても)前にいくのか下がってリスク管理するのか判断が甘かった」と反省が並んだ。