◆イースタン・リーグ 巨人5―1楽天(19日・ジャイアンツ球場)
巨人・萩尾匡也外野手が19日、イースタン・楽天戦(G球場)で2軍合流後初本塁打を含む2安打1打点と躍動した。
会心の一撃は萩尾の強い意志そのものだった。3点リードの6回1死の場面だ。1ボールから楽天・早川が投じた外角高め142キロ直球に反応。鋭いスイングで引っ張り込み、左翼スタンドへ突き刺した。イースタン・5号は2軍合流後初アーチ。「いろいろ修正しながらやって、結果が出て良かったです」。悠然とダイヤモンドを一周した。
2日に2度目の1軍昇格を果たしたが、7試合に出場して9打数無安打、6三振とバットが沈黙。「結果を考えたり、当てなきゃ当てなきゃと思ってしまった」。慣れない環境に結果への焦りが加わり、本来のスイングを見失った。悔しさだけが残る結果になった。15日に2軍へ合流してからは苦い経験を原動力に練習に打ち込む日々を送っている。
2試合連続で結果を残したが、表情に安どがにじむことはない。常に想定しているのは、1軍での自分だからだ。「明確な自分のかたちをつくっていきたい」。残した数字が説得力を持つ世界。確固たる居場所をつかむために、萩尾が再び走り出している。