巨人・秋広優人内野手(21)が、逆転CS進出を懸けてシーズン残り10試合に臨む。9月に入り、14試合に出場して打率2割。直近4試合連続スタメン落ちと試練に直面している背番号55の現状を、野手担当の中野雄太記者が「見た」。
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ここ4試合、スターティングメンバーの中に「秋広優人」の名前がない。9月はここまで14試合の出場で打率2割、0本塁打、2打点。「シンプルに打てていない」と自覚する中で、対左投手の打率2割2厘と明確な課題がある。対右投手では同3割1分2厘と結果を出しているだけに、歯がゆい。もちろん、本人が一番感じていることだろう。
克服するための鍵は、もう見つけている。「スライダーだったりカットボールだったり、そういう曲がり球に対しての対応が全然良くない。外は(ストライクゾーンを)広げすぎて手を出してしまうとか、逆に肩口の甘いところが手が出ないとか。課題ですね」。センター返しという信念は絶対にぶらさず、その中で試行錯誤を繰り返している。
20日・阪神戦(甲子園)の先発は左腕の伊藤将。出場機会があれば、存在感を示したいところだ。前週、目の前で胴上げを見た後に悔しさを押し殺していた背番号55。「チームはCSに向けてやっているので、何とか貢献できるように頑張ります」。シーズン残り10試合でCSを争う3位のDeNAとは2・5差。秋広の再進撃を信じている。(中野 雄太)