尾上松緑、2か月連続で講談から生まれた新作歌舞伎上演 来年1月は「荒川十太夫」再演

スポーツ報知
「荒川十太夫」の尾上松緑(C)松竹

 歌舞伎俳優の尾上松緑が今年12月、来年1月の2か月連続で講談から生まれた新作歌舞伎を東京・歌舞伎座で上演することになった。

 12月は「俵星玄蕃(たわらぼしげんば)」を初演。1月には、昨年10月に初演されて大谷竹次郎賞、文化庁芸術祭賞・芸術祭優秀賞に輝くなど好評を博した「荒川十太夫」を再演する。「俵星玄蕃」は、赤穂義士たちが素性を隠して、虎視眈々(たんたん)と吉良邸討入りへの準備をしている中で登場する槍の使い手・俵星玄蕃を主人公にした名作。「荒川十太夫」は討ち入りの後日譚(たん)を描く。

 「俵星玄蕃」「荒川十太夫」の上演が決まり、松緑は「友人であり尊敬している神田伯山先生との約束が一つ果たせた事、うれしく思います。また、伯山先生から御縁をつないで頂き台本協力等、様々なお教え、御力添えを賜っている神田松鯉先生には言葉では言い尽くせない感謝の念で一杯です」と感謝している。

 現在は上演に向けて準備を進め、「『俵星』は原作をベースにしながらより歌舞伎味を強く、『荒川』は前回の台本を手直ししながらも講談ベースをより色濃くと、二作品の毛色の違いを出して行けたらと計画中です」と話している。

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