巨人の育成右腕、エルビス・ルシアーノ投手が19日、ジャイアンツ球場で行われた3軍練習に参加し、来日2度目となるシート打撃に登板した。
加藤、ティマらと対戦し、打者7人で安打性0、四死球0。最速154キロを計測した直球にスライダー、スプリットを低めに集めて、3奪三振と持ち味を発揮した。「コントロールが前回よりも安定していた。得意球のスライダー、直球をゾーンにしっかりと投げることができた」と振り返った。
ルシアーノはドミニカ共和国出身で身長190センチの長身右腕。まだ23歳と若く、ブルージェイズ時代の19年に19歳1か月でメジャーデビューを果たし、2000年代生まれ最初の大リーガーとなった逸材だ。今季は2月の春季キャンプで右肘の違和感を訴え、故障班に合流。その後は状態を慎重に見極めながら調整し、コンディションを戻してきた。
今後については投球後の体の反応を確認した上で決めていく。「ピッチングコーチと話しながら、次について進めていきたい」。期待の右腕が実戦復帰を視界に捉えた。