今季の学生3大駅伝開幕戦、出雲駅伝(10月9日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)のチーム登録(選手10人)が19日正午に締め切られた。登録された10人の中から大会当日に6人が出場する。
出雲路で5年ぶり(4大会ぶり)5回目の優勝を目指す青学大は主力の佐藤一世(4年)と太田蒼生(3年)のほか、大器と期待されながら2年時まで一度も学生3大駅伝出場がない鶴川正也(3年)と野村昭夢(3年)が満を持してメンバー入りした。また、3000メートル障害で日本学生歴代4位(8分27秒80)の記録を持つスピードランナーの小原響(4年)、5000メートルと1万メートルでいずれもチーム2位のタイムを持つ若林宏樹(3年)、新エース候補の黒田朝日(2年)、絶好調ルーキーの鳥井健太がメンバーに名を連ねた。
「ほぼベストメンバーがそろいました! 駒大、中大、国学院大は強いですが、我々も優勝を狙っていきます」と原晋監督(56)は意気込む。5000メートル、1万メートルともに自己ベスト記録がチーム上位6人が順当に登録メンバー入り。戦闘態勢は整っている。
注目ランナーは3年生の鶴川。熊本・九州学院時代には全国高校駅伝に3年連続で出場し、3年時にはエース区間の1区(10キロ)で区間賞を獲得するなど駅伝で抜群の強さを発揮していたが、学生3大駅伝ではいまだデビューを果たしていない。5000メートルで青学大歴代2位、今季チームトップの13分35秒51の自己ベストをマークした鶴川は「最初の2年がダメだった分、残りの2年で6回区間賞を取るつもりです」と元気いっぱいに話す。
2年時に箱根駅伝1区5位と好走し、優勝に貢献した志貴勇斗主将(4年)、前回の箱根駅伝8区5位の田中悠登(3年)がメンバーから外れたが、それだけ青学大のチーム内の競争レベルが上がっているということでもある。22年の箱根駅伝以来、4大会ぶりの学生3大駅伝優勝を狙う。
昨季、出雲駅伝と全日本大学駅伝を大会新記録で優勝し、箱根駅伝でも往復路を制する完全Vで学生駅伝3冠を達成した駒大は今季も強力。今季初戦の出雲駅伝でも優勝候補筆頭として3大駅伝4連勝を狙う。名門の中大はエースの吉居大和(4年)を中心に戦力が充実。昨季の出雲駅伝と全日本大学駅伝2位の国学院大も勢いに乗っている。今季の大学駅伝も初戦の出雲路から熱戦が繰り広げられることは間違いない。
青学大の出雲駅伝登録メンバーは以下の通り。
佐藤 一世(4年)
山内 健登(4年)
小原 響 (4年)
倉本 玄太(4年)
若林 宏樹(3年)
太田 蒼生(3年)
鶴川 正也(3年)
野村 昭夢(3年)
黒田 朝日(2年)
鳥井 健太(1年)