◆第71回神戸新聞杯・G2(9月24日、阪神・芝2400メートル、3着までに菊花賞の優先出走権)
今は美浦の坂路が改修で使えないこともあり、関西圏のレースの前に、早めに栗東に入厩して調教を行うケースが増えている。日本ダービーで3着だったハーツコンチェルト(牡3歳、美浦・武井亮厩舎、父ハーツクライ)もその1頭。
デビュー戦は2着に8馬身の差をつけての圧勝で、早くから注目されていたが、ハーツクライ産駒にありがちな体の緩さもあってもう一歩の競馬が続いていた。だが、前走の日本ダービーでは長く脚を使い、勝ち馬タスティエーラと同タイムの3着と高い能力を改めて証明した形だ。
13日の1週前追い切りでは栗東・CWコースで6ハロン82秒6―11秒2マーク。主戦の松山騎手が騎乗し、3頭併せで意欲的な調教で先着。追ってからの反応もよく、体も一回り成長した印象を受けた。追い切り後の陣営も「ここまでは本当に順調に来ています。いい形で競馬に向かえます」と手応えを感じていた。広い阪神の外回りならば、能力発揮にも支障はないだろう。勝って本番へ。