天心、戸惑った4ラウンド「パンチ打ったら左手に稲妻走ってどうしようと」…一問一答

スポーツ報知
2回、左ストレートを放つ那須川天心(カメラ・今成 良輔)

◆プロボクシング ▽フェザー級(55・7キロ以下契約)8回戦 那須川天心―ルイス・グスマン(18日、東京・有明アリーナ)

 “キックの神童”と呼ばれ、プロボクシングデビュー2戦目に臨んだ東洋太平洋スーパーバンタム級(55・3キロ以下)8位の那須川天心(帝拳)は、メキシコバンタム級(53・5キロ以下)王者・ルイス・グスマンとのフェザー級(55・7キロ以下契約)8回戦を2度のダウンを奪う3ー0の大差判定で勝ち、転向第2戦を白星で飾った。

 那須川は自身より経験値で勝るプロ18戦の相手に対し、初回から臆することなく立ち向かい、いきなりカウンターの左ストレートでダウンを奪った。3回には足も使いながら、左ボディーアッパーをヒットさせ、相手の動きを一瞬止めた。7回には連打でダウンを奪い、一度スリップ判定だったが、その後ダウンと訂正された。最終8回も判定勝ちは明白だったが、最後までKOを狙って打ち続けた。以下は試合の記者会見での天心の問答。

 ―試合を振り返って。

 「無事に2戦目で勝つことができて多少ほっとしてる。課題というか、次に進むステップ見えた。まだまだこれから成長できるのがある。これに満足せずどんどん経験積んでもっと強くなっていきたい」

 ―倒しきれなかったが、自己分析は?

 「そうっすね。前回と比べて、どっしり構えたり、自分の覆った動きができるようになってきましたが、1Rから(ダウン奪って)相手が何もしてこない時に迷いました。どうやって攻めようって。スタイルだけになってしまったのが、今回KOできなかった原因。どうやって攻めれば良いですか? ってセコンドに聞いたりもあった。それに向けてまだまだ強くなっていかないといけないと思いました」

 ―6Rは左ボディーがかなり効いていた。

 「そうなんですよね。4Rくらいにもう、パンチ打ったら左手に稲妻走ってどうしようと。はれちゃって。迷いもあった。そういうのも含めて試合だと思う。左打てないならもっと右うって、いろんなパターンを。前向きな次の課題ですね」

 ―今回の勝利で近づいた?

 「内容的には苦戦ってこともなかったと思う。圧倒できたと思う。KOしてスカッと勝たかったのはある。次は倒せるように。うわ~やってしまったなとかではなく。次の目標が明確に見えた。やっぱボクシングおもろいなというか。8Rやっても正直スタミナ切れたとかなかった。もっと強い相手としっかりとやって勝てるように。毎日やってくだけですね」

 ―次戦のリクエスト。

 「周りの評価も見て経験積んで。今回も2戦目でメキシコチャンピオンやらせてもらったので、強気のマッチメイクをやりたい」

 ―周囲の評価をどう思うか。

 「正直、何とも思わない。いろんなこと言われるの分かるんですけど、格闘技デビューしてからずっと言われてる。それを言われてもどうこう。自分がただ強くなりたい。最強になりたいっていうのがキックデビューしたときからずっとある。それにこいつとかって人とかは、それでいいのかなっていうのはある。いろんな考えがある。僕は強くなることだけを目指してやっていく」

―良い評価にうわついてしまう?

 「うわつくことはないですね。やっぱり、なんかずっと疑いながらやってる。これでいいというものが格闘技にはない。だからおもしろい。もっと自分を高めて強くなってく、それだけですかね」

―最後の幻のダウン

 「あれは、どうなんですかね。結構、ちょ、当たってはいました。どう?多少当たってたと思うんで、あれで倒して終わってたらいいなと思ったが。見せ場は作れた。動き全て含めて前回より言いうごきできた。2回ダウン奪って差もつけられた。今度はそこをまとめて倒す。だんだんだんあだん、そういうストーリーをみんなで見守ってくれたらと思う」

スポーツ

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×