堀内恒夫さんが巨人の若手リリーフ陣に喝!「君たち、ブルペンで何してたんだ!」

スポーツ報知
コントロールが定まらず降板となった平内龍太(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ 巨人4×―3ヤクルト=延長12回=(18日・東京ドーム)

 巨人の首は薄皮一枚つながったな。こんな試合、よく勝てたよ。申告敬遠1個を含め10四球。6安打と合わせて16人も走者を出してりゃ、普通なら負けだよ。

 「投手が与える四球は野手の失策と同じ」と言うけど、巨人のリリーフ投手は一体何を考えてマウンドに上がってるのかね。特に先頭打者を簡単に歩かせた松井と平内。ブルペンで何をしてたのかね。リリーフ投手はフルスロットルの状態で先頭打者に対峙(じ)しなければいけない。それがいきなり無死一塁の状況をつくる。論外だよ。

 ホリさん、アンタだってコントロールが悪かった? 確かに俺は18年間で1095個の四球を出したよ。でも、言わせてもらうが、先発投手が与える四球と、リリーフ投手の出す四球では意味合いが違うんだよ。俺は1試合を考えながら、計算ずくで何度も四球を出してた。四球を出すことで、嫌な打線の打順を変えてやるのさ。今の時代、そんなことを考えて投げてる投手はいるか?

 無抵抗で打者に一塁を与えるのは、打者で言うと見逃し三振と同じ。打者がスイングの力をつけるために練習で振り込むように、制球力がない投手は外角低めでストライクを取れるように数多く投げるしかない。地味だけど、これ以外にないんだよ。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)

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