今夏のサッカー女子W杯で8強入りした「なでしこジャパン」が18日、大会後初戦となる国際親善試合・アルゼンチン戦(23日・ミクスタ)に向け、北九州市内で始動した。この日は国内組とMF長谷川唯(26)=マンチェスターC=の12人が約40分ほどトレーニングを行った。マンチェスターUに移籍したMF宮沢ひなた(23)ら海外組は、19日の練習から合流する。GK山下杏也加(27)、FW田中美南(29)=ともにINAC神戸=とMF藤野あおば(19)=日テレ東京V=の3選手は、別メニューで調整した。
練習を笑顔で見守った池田太監督(52)は「(10月末開幕の)五輪予選に向けて、W杯からひと回り成長させるようなトライもしていきたい。そういったところをミーティングも含めて共有できればな」と意気込んだ。
この日はリカバリー中心のメニューだったこともあり、選手たちもリラックスで笑い声が練習場に響いた。指揮官は「W杯とは違った雰囲気づくりをしていこうと思っています」と話していた。なでしこジャパンは23日にアルゼンチンと親善試合を行い、26日にも非公開で練習試合を予定している。
また、同時期に開催されている杭州アジア大会には、W杯メンバーのFW千葉玲海菜(24)=千葉=ら21選手が挑んでいる。池田監督はA代表の活動が終了次第、中国に視察へ行く予定。大会を通じて「選手が成長していければ、(女子全体の)底上げにつながる」と期待していた。