武富礼衣女流初段と梅津美琴女流2級に直接教えてもらえる両国将棋センター…「道場へ行こう!!」

スポーツ報知
両国将棋センターで指導対局を行う武富礼衣女流初段

 2022年4月に将棋担当になるまで将棋を指したことのなかった記者が、「今から将棋を始めよう」という目線で、将棋教室や道場を実際に体験するコーナー「道場へ行こう!!」。第2回は、報知新聞東京本社(東京・墨田区)から徒歩5分、「両国将棋センター」で女流棋士の指導対局を受けてみました。(瀬戸 花音)

 将棋に「指導対局」というものがあることを初めて知った時、驚いた。プロの棋士に直接将棋を教えてもらえるというのだ。例えると、プロ野球選手に直接バッティングピッチャーをやってもらうような感覚に近い。夢のようなシステムである。

 両国将棋センターでは、毎月定期的に棋士、女流棋士による指導対局会が開催されている。1回1万円ほど。私が参加したのは武富礼衣女流初段と梅津美琴女流2級による指導対局を60分ずつ。計2局指した後、菅井竜也八段、室谷由紀女流三段を加えたトークショーを観覧できるというものだ。

 指導対局では「駒落ち」というハンデをつける仕組みがある。私は上手が飛車角と桂馬、香車を使わず玉と金銀、それに歩だけで戦う六枚落ちでの対局をお願いした。武富さん、梅津さんはそれぞれ一般のファン3人を相手にぐるぐると回って対局していく(三面指しという)のだが、これがすごい。時に雑談を交わしながら、相手の棋力に合わせた指し回しをしてくれる。私が指した手が甘いと、「この手もいい手なんだけど」と優しくフォローした上で、最善手をすっと教えてくれる。

 最後は菅井八段も現れ、私たちの将棋を見て回っていた。時間切れで詰むところまでできなかった梅津さんと私の将棋。梅津さんは「これは私の負けです」と言ってくれたが、菅井八段は「これ詰ませられます?」と試すように話しかけてきた。案の定、私が間違えると、「ほら~(笑い)」と菅井八段。最後は二人がかりで丁寧に教えてくださいました。

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