日本勢4チームが挑むアジア・チャンピオンズリーグ東地区1次リーグは19日に初戦を迎える。G組の横浜FMは韓国・仁川とホームで対戦。横浜市内で行われた前日会見にマスカット監督とMF水沼宏太が登壇した。マスカット監督は「ようやくこのACLが開幕する。今大会からいつも通りのホーム&アウェーの形式になり、自分たちもここ数日でいい準備をしている。エキサイティングな気持ちでいっぱい」と心境を語った。
昨季Kリーグ4位でプレーオフを勝ち抜き、出場権をつかんだ初出場の仁川。マスカット監督は「ここ数試合を見ても結果を残している。切り替えがアグレッシブで守備が堅い。簡単な試合にはならない」と語気を強め、「落ち着いてやることでチャンスを作り、自分たちがそこを生かしていく。そうすればしっかりとした結果が生まれてくる」とじれない冷静さをポイントに挙げた。5バックで守備を敷き、カウンターで仕留める形も多い相手に対し、水沼も「つないでくるというよりは、自分たちのところに引きこんでカウンターを狙ってくる。隙を狙ってくるサッカーのスタイルなので、僕らは相手に隙を見せないで相手の陣地でどれだけボールを握って攻められるかがカギ」とイメージを描いた。
また、今季からは国籍を問わない外国人3人+アジア人1人→外国人5人+アジア人1人へと枠が拡大された。指揮官は「ベストの選手でより臨める。交代や、どんなチームで臨めるか、考える幅ができた。どのチームにとってもだけど、いい方向に持っていけると思う」と見解を示す。J1王者の攻撃力を示すためにも、FWエウベルをはじめとしたブラジル人選手たちの力は必須。追い風も力に、初戦の白星を目指す。
チームの最高成績は20、22年の16強。水沼は「昨シーズンも1次リーグを突破して1回戦で(神戸に)負けて、悔しい思いをしている。今年のこの大会にかける思いも強いものがある」と強い覚悟を口にした。仁川戦後はリーグ戦で上位に並ぶ鹿島、神戸と戦うなど大きなヤマ場も迎える。総力戦での戦いが必須となるが、「ホーム&アウェーで、ACLならではの楽しさ、厳しさを感じながら戦えるのは選手としてうれしい。リーグと並行して行われるけど、僕らの強みを生かしながら、楽しみながら勝っていきたい」と意気込んだ。