【高校野球】昨秋8強の世田谷学園反撃及ばず日大鶴ケ丘に敗れる

スポーツ報知
力投する世田谷学園の2番手・石橋泰正(カメラ・小谷将永)

◆秋季東京大会第9ブロック代表決定戦 日大鶴ケ丘10―6世田谷学園(18日・日大鶴ヶ丘高グラウンド)

 1993年以来のセンバツ出場を目指した昨秋8強の世田谷学園は、日大鶴ケ丘との打撃戦に敗れ、本大会に駒を進められなかった。

 練習試合から強豪相手にゲームを作れていた1年生右腕・杉本倫之介が先発もわずか1/3回を被安打3、3四死球で3点を失いKO。2番手でマウンドに上がった石橋泰正(2年)は、この回を2者連続三振に切ってとったが2回に2点、4回には4点を失った。

 反撃したい打線は、3回に石橋が左越え本塁打を放ち1点を返す。4回には4本の安打などで3点、5回には二塁打2本を含む3安打などで2点を返し、3点差に迫った。5回以降は粘りの投球を見せた石橋が、5回から8回まで0を並べた。

 8回、既に3安打していた先頭の石橋が4安打目となる三塁強襲安打で出塁すると、2死満塁のチャンスをつくり、打席には4番・海老澤遼人(1年)。本塁打で逆転の絶好機だったが、初球を打ち上げ三飛に倒れた。9回に1点を追加され10―6で敗戦した。

 初回途中からマウンドに上がった石橋は、9回まで投げきり8奪三振も7失点(自責4)。打撃では本塁打を含む4安打3打点も「途中から登板した次のイニングでの失点が多い」と投球を反省。「目標は150キロ。試合の調整が多くウエイトがあまりできなかった。しっかりトレーニングしたい」と冬を超えて大きくなった姿を披露することを誓った。

 成瀬智監督(60)は「初回の守りが全て。杉本にはなんとか最少失点で、ゲームをつくって欲しかった。接戦でないと難しい展開になる」と厳しい表情。来年に向けて、「基本は投手を中心としたディフェンス、守備力を上げる。もっと細かい野球もできるようにしなければいけない」と前を向いた。石橋の打撃や、「思ったよりやってくれた」と1年生遊撃手の福田温大の守備など、収穫もあっただけに、選手たちの成長を期待した。(小谷 将永)

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