【高校野球】夏の西東京大会準Vの日大鶴ケ丘 小針大輝と杉浦凛で計8安打6打点昨秋8強の世田谷学園に打ち勝つ

スポーツ報知
2回2死三塁から右前に2打席連続となる適時打を放った日大鶴ケ丘の杉浦凛

◆秋季東京大会▽第9ブロック代表決定戦 日大鶴ケ丘10―6世田谷学園(18日・日大鶴ケ丘高グラウンド)

 両チーム合わせて25安打が飛び交った乱打戦を制し、夏の西東京大会準優勝の日大鶴ケ丘が5年連続で本大会(10月7日開幕)に進んだ。昨秋の都大会8強の世田谷学園相手に、3番の小針大輝内野手(2年)と5番の杉浦凛内野手(2年)が爆発した。小針はすべて単打の5打数5安打。杉浦は初回1死一、三塁から左中間2点二塁打するなど3安打6打点。本塁打が出ればサイクル安打の大暴れだ。

 ともに、前チームからのレギュラー。萩生田博美監督(50)も「2人が中心なのは間違いない」と全幅の信頼を置く。打順の厚みを持たせるため、あえて2人の打順を離し、4番に成長を期待する1年生の瀧沢柊太内野手を置いている。

 杉浦は新チームになり、三塁から遊撃にコンバート。「練習は守備に力を入れてきたので、バッティングは何も考えていませんでした」と試合後は照れ笑い。ドラフト候補の木嶋康太(3年)のような大砲がいないため、小針と2人でつなぐ打線を引っ張っていくことを誓い合っている。意識していた守備でも4つの機会を無失策。2回には後方の難しいフライをファインプレーするなど、成果が出始めている。

 右安打3本に中前打、遊撃への内野安打と固め打ちを見せた小針は「公式戦で5安打は初めて。前に突っ込んでいた体重移動を見直して、後ろに残したらすぐに結果が出ました」。夏の西東京大会決勝では、6回無死満塁でU18日本代表の世界一メンバーである日大三・安田虎汰郎(3年)のチェンジアップに手も足も出ず見逃し三振。反省を生かし、変化球にも崩されることなく安打を重ねた。

 強敵を下して5年連続で秋の都本大会出場を決めた。14年夏以来、センバツでは初となる甲子園へ目指すは首都制覇。杉浦は「自分たちの代で甲子園に行きたい」。小針も「先輩たちとの夏のように一戦一戦目の前の試合に集中して勝っていきたい」と意気込む。準優勝はもういらない。頂点だけを取りに行く。(雑誌『報知高校野球』取材班)

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