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「VIVANT」ブームの要因 公式SNSが“ネタバレ”で伏線ヒント 事前情報なしで考察過熱「考察隊の皆様に感謝!」

スポーツ報知
「VIVANT」最終回の一場面(C)TBS

 17日に最終回を迎えたTBS系日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」。役柄やストーリーがベールに包まれた状態で7月にスタートしたが、大ブームで幕を閉じた。その要因には、ファンと制作サイドが「考察」で一丸となった背景がある。

 7月16日にスタートした「VIVANT」。当初は主演の堺雅人をはじめ阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司という主役級のキャストが発表されていたものの、詳しいストーリーは一切明かされなかった。事前に発表されていたのは、メインビジュアルにある「敵か味方か、味方か敵か―この夏、冒険が始まる。」の一文だけ。初回の放送で初めて、堺が商社マン役であることが判明した。

 その“シークレット感”がファンの好奇心を刺激した。ストーリーを重ねるごとにネット上では考察が加速した。第1話では、堺演じる主人公・乃木憂助の“第2人格”が登場。その後の第3話で初めて「F」という呼び名が判明し、その謎の正体にも注目が集まった。

 考察で盛り上がったドラマは過去にもあるが、「VIVANT」は大きな違いがある。制作サイドがSNSなどで率先して“ネタバレ”してヒントを与えた。例えば9月10日放送の第9話では、乃木が射撃したはずだった秘密情報部隊「別班」のメンバー4人が生きていたことが判明。しかし7月26日にTBSの公式ユーチューブチャンネルにアップされた動画で、別班メンバーの生存を“予告”していたのだ。「『VIVANT』キャスト最新ビジュアル公開!」というタイトルの動画で、キャスト陣が次々と紹介されていく中、別班メンバーの熊谷(西山潤)が点滴をしながら歩く未公開シーンを放送。9月3日放送の第8話で乃木に撃たれ「即死」とされた熊谷だったが、その動画を思い出したファンからは「やっぱり別班は生きているのでは」という声があがっていた。

 ブームが最高潮に達した今月12日には、ドラマの公式X(旧ツイッター)で「最終回前にここを見ておくべし!徹底解説ダイジェスト」と題した動画を紹介。伏線を3点披露し、ファンの考察を積極的に手助けした。最終回のラテ欄には「考察隊の皆様に感謝!全ての伏線を回収いたします」という異例の文言が添えられ、ネットでは「ファンを大切にしているのが伝わってくる」という感想も寄せられていた。

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