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【高校野球】仙台育英 “ライバル対決”制し8強 須江航監督2失策も「秋のミスは“成長痛”」

スポーツ報知
3ランを放ち笑顔でハイタッチする仙台育英・湯浅桜翼(カメラ・秋元 萌佳)

◆秋季高校野球宮城県大会 ▽2回戦 仙台育英5―2東北(18日・仙台市民)

 今夏甲子園準Vの仙台育英が今大会初戦を迎え、東北に5―2で勝利して8強に進出した。2失策に加え、3回以降は得点が取れない苦しい展開にも、須江航監督(40)は「ミスもあって初戦らしい試合でしたが、秋のミスは“成長痛”なので。自分たちに期待しすぎず、失敗を受け入れていこうと言っていたので、我慢して我慢して良い経験をさせてもらった」と納得の表情で振り返った。

 2回に高田庵冬(あんと)一塁手(2年)の中前適時打などで2点を先制。3回には1死一、二塁で今夏の甲子園でも活躍した4番・湯浅桜翼(おうすけ)三塁手(2年)が左越え3ランを放って突き放した。公式戦初本塁打に湯浅は「思ったより伸びて驚きました」と笑顔。投げては先発した左腕・武藤陽世(2年)が6回1/3を3安打で1失点。山元一心(1年)が0回2/3を1失点、佐々木広太郎(2年)が2回を無失点と3投手の継投で点差を守り切った。

 昨夏は優勝、今夏は準優勝を経験している新チームを、指揮官は「悔しさもうれしさも両方知った上でそれをそしゃくできている。物事をフラットに見られるし、人間としてのバランスが良い」と高評価。さらに、私生活や練習への取り組みの姿勢に「楽しみになるんですよ」と明かす。

 夏の甲子園の2年連続の決勝を「奇跡の中の奇跡」と話していた指揮官。「彼らの姿を見ていると、3年連続という奇跡の奇跡の奇跡の奇跡が起きるんじゃないかなって」と期待を込める。「毎日わくわくしてグラウンドに向かえる。とてもいとおしいというか、こっちが尊敬できる子たちです」と称賛した。

 テーマを「ONE TEAM」と置き、一体感を大切に戦う新チーム。今大会は「仮キャプテン」としてチームをまとめる湯浅は「先輩たちのチームより力は劣るので、個ではなく、肩を組んで頑張りたい」と意気込む。20日の準々決勝では東陵と対戦。湯浅は「まずは山場の初戦を突破できてよかった。一戦必勝で頑張っていきたい」と誓った。

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