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【高校野球】藤枝明誠が東海大会進出王手…左腕・日吉結雅がセンバツ出場の常葉大菊川相手に初完封

スポーツ報知
常葉大菊川打線を4安打に抑えて完封した藤枝明誠・日吉(カメラ・里見 祐司)

◇高校野球秋季静岡県大会 ▽準々決勝(17日・草薙) 常葉大菊川0-3藤枝明誠

 準々決勝が行われ、藤枝明誠が今春センバツ出場の常葉大菊川を3―0で下し、3年ぶりの東海大会進出へ王手をかけた。左腕の日吉結雅(ゆうが、2年)が4安打完封勝利の好投。菊川は2年連続センバツ出場の夢が絶望的となった。準決勝は23日に行われる。

 9回1死から4本目の安打を許したが、明誠・日吉に動揺はなかった。次打者を三振に仕留めると、最後は右飛。マウンドで小さく拳を握りしめると、仲間に囲まれて笑顔を輝かせた。公式戦2度目の先発で、完封は練習試合を含めても初めて。「ホッとしました。変化球が8割という、自分の投球スタイルを貫きました」

 身長164センチと小柄な左腕。速球は120キロ前後だが、大きなカーブと小さなスライダーを低めに集め、内野ゴロを打たせて菊川の強力打線を手玉に取った。初回2死一、二塁や2回無死二塁も冷静に切り抜ける。5回に制球を乱し、3四球で2死満塁と攻められたが、4番打者を二塁ゴロに仕留めてピンチを脱出。「6回からは修正できました」と胸を張った。

 背番号は11だが、光岡孝監督(45)は「菊川戦は日吉じゃないと通用しない。先発は決めていました」と目を細めた。沼津一中時代は三島シニアで投手兼中堅手で、そのときから「面白いスライダーを投げる」と注目していたという。高校で投手に専念させると、ナックルカーブを独自に習得。3年ぶりの4強にチームを導く大黒柱に成長した。

 今大会は初戦(対星陵)で2番手で投げて6回1失点。16日の3回戦(対三島南)も2番手で、4回無失点。この日は連投だったが「疲れは全然なかった。ベストピッチができました」と120球を振り返った。次の聖隷戦も気持ちで向かっていく。そして東海切符をつかみ取る。

(里見 祐司)

 〇…常葉大菊川は今春のセンバツ出場校が4安打に抑え込まれた。9回2死二塁のピンチで頭上を越えそうな飛球を、主将の鈴木徠空(らいあ)中堅手(2年)が背走してキャッチ。逆転へのムードを盛り上げたが、最後まで得点を奪えなかった。目標の2年連続甲子園が幻となり、鈴木は「勝負強さやチーム力が全然足りなかった」と、来夏への出直しを誓った。

 〇…浜松開誠館は浜松工に6-1。初の4強入りで、夏春連続甲子園へ大きく前進した。原動力となったのは背番号1の左腕・松井隆聖(2年)。「調子は全然よくなかった。ストレートが浮いてしまった」と8安打を浴び、毎回のように走者を許した。それでも要所を締め、毎回の11三振を奪った。8回の投球中に左足がつったが、「最後までいく」とベンチ裏で治療を受けて気迫の1失点完投。リードした大迫翔輔捕手(2年)も「よく踏ん張ってくれた」とエースを褒めていた。

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